4月27日、『爆問パワフルフェイス!』が放送された。ドッキリ企画を中心に構成されるこの番組で、今回はお笑いトリオの我が家がターゲットに選ばれた。我が家の坪倉は、ニセ番組の企画で、賞金1000万円を懸けて高橋ジョージと激辛カレーの早食い対決をすることになる。収録前に、高橋は我が家の楽屋を訪れて、「ガチでね」「気をつかわないで」と声をかける。実はこれがドッキリへの伏線だった。

ニセ番組の収録が始まり、我が家の坪倉は正々堂々と早食いを敢行。すさまじいスピードでカレーを食べ続けて、高橋に勝利して1000万円を獲得する。収録が終わると、番組のスポンサーが彼らの楽屋に現れて、アタッシュケースに入った現金1000万円を彼らに手渡す。巨額の現金を前にして、3人は興奮を隠しきれない。

そこに対戦相手だった高橋が現れる。そして、対決ではわざと負けたのだから、分け前をよこせと言い出すのだ。実は仕掛け人としてグルになっている我が家の杉山だけは、高橋に逆らうそぶりを見せて、ますます彼の怒りをヒートアップさせてしまう。

結局、話し合いでは折り合いがつかなくなり、早食い対決をもう一度やり直すことになる。今度こそ恨みっこなしで、お互いが全力で早食いをすることになった。そして、結果はまたしても坪倉の勝利。高橋はこれに激怒して、スタジオを去っていく。ドッキリのターゲットになっている我が家の坪倉と谷田部は、ただ呆然とするばかり。

ここで、ドッキリのネタばらしが行われる。「ドッキリ大成功!」の立て札を持って高橋が登場。坪倉と谷田部は一気に脱力した。そこで坪倉が漏らした一言。

「怖かったー。何回これやり直すのか、何章まで続くのかと思いましたよ」

高橋ジョージ率いるTHE 虎舞竜のヒット曲になぞらえ、追い込まれた自分たちの状況を的確に表現して、見事にオチをつけた。早食い対決の司会には『TVチャンピオン』でおなじみの中村有志を起用するなど、細かい部分にまでスタッフのこだわりが感じられる手の込んだドッキリ企画となっていた。
(文=お笑い評論家・ラリー遠田

イラスト:マミヤ狂四郎