今回もまた2年前と同じく、漫画家マミヤ狂四郎による渾身のメカニカルイラスト(コピー)と共に、ユーザー車検の検査のもようをお伝えしたい。まずは電気関係。

ウインカーやホーンを操作し、カッチカッチのプップクプーで楽勝クリアだ。しかしここで、フロントガラスに貼ってある「前回の車検シール」を綺麗に剥がせとの指令が出た。爪でカリカリと剥がしてみたが、なんだかみずぼらしくなっちゃった(;_;)

続いては排気ガス検査。自分でマフラーに「長細い棒」をズボッと突っ込み、ンボボボボ……で1発クリア。もっと具体的な検査の説明は、過去記事に詳しく載ってるぞ。

検査は快調に「サイドスリップ検査」へと進んだ。白線ギリギリをゆっくりゆっくり……で、ハイOK。残す検査はあと2つ! しかも一番楽しそうな検査が次だ!!

お楽しみの「スピード・ライト・ブレーキ検査」の時間がやってきた。まるでミニ四駆の「スピードチェッカー」みたいな、ローラー付きの台に車を乗せて、ブインブインとアクセルON。スピード検査&ブレーキ検査は1発でクリア。だがしかし……

その後の「ペカペカ」とライトを点けてビーム角度の検査で、検査マシンは無慈悲にも「☓」を表示した。審査員も「ウーン」と唸り……と、突然ここで検査は終了! そう、なんとまさかの不合格である!! えええええっ……な、なんで……( ;∀;)

検査員の解説によると、どうやらライトの角度がよくないらしい。「ビミョーに、左右のライト、それぞれが見当違いな方向を向いている」とのこと。んでもって、無情にも「ライトの角度を調整してから再挑戦してください」ときた! エーッ!!

(今から急いで帰って、どっかの車屋さんで調整してもらって、また改めて日取りを決めて予約して……って、車検の満期ギリギリだし、そんな時間ないんですけど……)

──と思いきや、検査員は予想外すぎるアドバイスをしてくれた。ななな、なんと!!

検査員「えっと、この車検場の裏に、民間の整備屋さんがあります。そこでビーム角度を調整してもらって、また今日のうちに来てください。車検の予約はしなくて大丈夫ですので」

──と! なんでも、仮に日を改めてしまったら、車検代の「1400円」もあらためてかかってしまうので、今日のうちが絶対に良いと。言われたとおりに車検場を出て、グルリと裏手に回ってみると……

あった! 整備屋さんのオッチャンに事情を説明……するよりも先に、オッチャンのほうから「どこがダメだった?」と聞いてきた。「ビームっす」と答えると「角度だな。オシオシ」と、瞬く間にボンネットを開けてライトを調整し始めたではないか!


ついでにフロントガラスの車検シールについても相談したら「ああ、了解」と、これまた専用工具を持ってきて、あっという間にピカピカにしてくれた! なんという神! なんというプロフェッショナル!! ありがとう整備屋さんのオッチャン!

で、これらの整備代が、前ページの謎だった、差額の「1300円」だったのである。

・整備後は余裕でクリア

ふたたび車検場に戻ると、すぐに「スピード・ライト・ブレーキ検査」まで通してくれた。そして、オッチャンが調整したビーム角度は……バッチリOKの1発クリア!!

その後は、最後の検査となる「下回り検査」。2年前は「タイヤの溝があと3ミリ削れてたら不合格」だったが、今年はタイヤ交換もしているので余裕のクリア。

そして最後の最後に、待ちに待った「100円入れたら楽しいメロディと共に上下に揺れるクルマの遊具」に乗ってる幼少時代の気分に戻れるステアリング検査。ハンドルグルグル〜\(^O^)/ これ、ホントのホントにチョー楽しい!

てな感じで、1度目の車検に落ちた原因は「ビーム角度」のみ。しかし1300円のオッチャン整備を経て、2回目の検査で見事合格と相成ったのである。かかった時間は、整備の時間をふくめて1時間20分。総費用は自賠責保険料込み3万7900円なり。2018年の11月ごろに迎える次回の車検時、ミニカちゃんはどんな姿になってるのかなァ〜……。

参考リンク:軽自動車検査協会
Report:GO羽鳥
イラスト:マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.

★こちらもどうぞ → シリーズ「ミニカ物語」