地震に津波に放射能に電気に水……。未曽有の大震災から2週間以上経った今でも、東関東は非日常な状態が日常となりつつあり、不安な毎日を過ごしている。

先日、「ヤクザの災害支援活動」という記事をお伝えしたが、まさに非日常な光景がそこにはある。それでは、もう少し若手のヤンキーたちは、この震災をどのように捉えているのだろうか。自己紹介ページが作成できるサイト「前略プロフィール」を使って調査してみた。

キーワードは主に、ヤンキーたちのバイブル雑誌『チャンプロード』と、放射能、福島など。ヒットしたプロフィールをチェックしてみると、ヤンキーたちの意外な一面が明らかになった。

まずは背中に龍の刺繍が入った上着(&ニッカボッカ)を身につけた、短髪&襟足長めの男性。職業は大工で、愛読書は『チャンプロード』や、『ナックルズ』など。そんな彼は福島県在住で、現在は避難所で生活しているという。尊敬する人は、先輩、友達、仲間だが、「でも何だかんだ両親。両親にはいつも世話になってる」と書き込んでいる。

続いては、福島県いわき市に在住の19歳の男性。職業は電気屋さんだという。愛読書は『ドリフト天国』や『ろくでなしBLUES』など。ドリフトの聖地「エビスサーキット」が地元福島県にあることもあり、「I LOVE IWAKI」と綴っている。そんな彼が最近ひそかに興味のあることは「放射能」であり、疑問に思っている事は「ガソリンないのって非難して無駄走りしてっからじゃねぇのかよ……」(※ガソリンが不足しているのは、避難するなどして無駄走りをしているからなのでは……?)と書き込んでいる。

放射能を気にしているヤンキーは他にも数名おり、「いつまでこの生活? 合格発表いつ? 放射能ってなんなんだ!?」や、「放射能←どうなるの?」と、放射能に対して率直に疑問を投げかけている。

最後に、激細のヤンキー眉毛&ロング襟足、「校則なんて気にしない」とツッパる高二男子の疑問に思っている事をご紹介したい。ちなみに彼の愛読書は、『チャンプロード』、『はじめの一歩』、『今日から俺は!!』などである。

「なぜ店の品を買い占めする必要があるんだ!? 買い過ぎだよ。救援物資にまわせばどんだけ被災地が楽になることか。ガソリンも同じ 満タン近くの人が並んでまで入れる意味がわからない。」

まさに、である。

そんな彼の将来の夢は「幸せな家庭を築く事」であり、尊敬する人は「なんだかんだいっぱいいるけど 1番は家族だよね」であり、もし生まれ変わったら?という質問に対しては「また同じ家に生まれたい」と書き込んでいる。そして、世界平和に必要なのは?という問いには「差別がなく助け合いの気持ち。損得感情を持たない事」であると述べている。

水道水から放射性物質が検出された問題で、日本全国で水の買い占めパニックが起きたばかり。乳児をもつ母親や、被災地の人々を思う「助け合いの気持ち」、決して忘れてはならない。

参照元:前略プロフィール