ドバイに本部を置く投資信託会社レガタム・インスティチュートが、このほど「世界幸せ国家ランキング」を発表した。世界一幸せである国家と認定されたのは北欧のノルウェー、そしてわが国日本は、アジアで2位、世界では18位という結果だった。

レガタムは幸せを構成すると考えられる要素を、「経済」、「起業環境」、「政治」、「教育」、「健康」、「安全」、「個人の自由」、「社会資本」にまとめ、それに基づいてランキングを作成した。ランキング上位20カ国は以下の通り。

【幸せ国家ランキング・ベスト10】

1位 ノルウェー
2位 デンマーク
3位 フィンランド
4位 オーストラリア
5位 ニュージーランド
6位 スウェーデン
7位 カナダ
8位 スイス
9位 オランダ
10位 アメリカ
11位 アイルランド
12位 アイスランド
13位 イギリス
14位 オーストリア
15位 ドイツ
16位 ベルギー
17位 シンガポール
18位 日本
19位 フランス
20位 香港

上位には、北欧の福祉国家が入っている。分析によると、これらの国々は国民一人当たりのGDP(国内総生産)の高さもさることながら、「起業環境が整っている」ことが高く評価されているようだ。

そして日本は8項目のうち、「健康」が高く評価されている。世界一の長寿国であり、幼児の死亡率は世界3位の低さ。これらが評価され、総合18位となっている。しかし、「個人の自由」に関しては42位と低迷。どうやら、人生の選択に関して不満を抱えている人が多いことや、在日外国人や移民に対して寛容でない社会という点が、この順位を大幅に下げる理由となっているようだ。それでも、世界で18位という成績は、まずまずといったところでではないだろうか。

ちなみに、アジアでは、シンガポール17位、日本18位、香港20位、台湾22位、韓国27位、中国58位となっている。北朝鮮は、このランキングの対象外だ。

実はこのランキング表は、110カ国しかまとめられていない。国連加盟国だけでも192カ国あり、80もの国家がランキング対象外となっているのだ。その理由として、これらの国々はデータ公表しておらず、調査員も立ち入りできない国だからである。せめて世界のすべての国がランキング対象になる日が訪れることを願う。

■参考リンク
forbes.com(英文)