何かと話題の3Dテレビ。最近では、パナソニックが国内初となる3Dテレビ「3D VIERA」を本来の発売日から2日前倒しの4月21日に発売したところ、予想以上の売り上げを記録し、急遽、販売目標を2倍に引き上げた。

そうした3D市場に向け、いち早く3Dデジタルカメラ「FinePix REAL 3D W1」を投入した富士フイルムに新たな動きがあった。

富士フイルムは2010年4月22日、3Dデジタルカメラ「FinePix REAL 3D W1」で撮影した静止画や動画を対応の3Dテレビ※に出力し、大画面での鑑賞を可能にするHDプレーヤー「HDP-L1」を4 月27日より発売すると発表した。価格は、オープンプライス。※HDMI1.3 720p入力「サイド・バイ・サイド方式」の3D入力フォーマットに対応した機種が対象

HDプレーヤー「HDP-L1」は、HD記録対応のFinePixシリーズで撮影したデータを記録したSDメモリーカード/SDHCメモリーカードを本体に挿し込み、HDテレビに接続することで、簡単にHD画質の映像を大画面で鑑賞することができるコンパクトサイズのプレーヤーだ。

通常の2D映像はもちろんのこと、3D静止画の記録フォーマットである「マルチピクチャーフォーマット(.MPO)」と、3D動画記録フォーマットの「3D-AVI(.AVI)」にも対応しているため、「FinePix REAL 3D W1」で撮影した日常のワンシーンや旅行先での思い出などを、迫力ある大画面でリアルに再生することができる。

なお、同社は16:9のハイビジョン(HD)サイズの静止画撮影を可能にする「FinePix REAL 3D W1」の最新ファームウエアを4月8日よりウェブサイト上で公開している。カメラのファームウエアをバージョンアップして16:9サイズで撮影し、「HDP-L1」を使って対応テレビに映し出せば、自分で撮影したオリジナルの3D映像を、画面いっぱいの臨場感で楽しむことができる。

今回、3Dデジタルカメラで撮影した映像を対応の3Dテレビでも鑑賞可能とすることで、立体映像の楽しみ方をさらに広げたことになる。家電メーカー各社はすでに3D市場へ参入してきているので、価格がこなれてくれば、3Dが一般家庭で当たり前となる日も、そう遠い未来の話ではなさそうだ。