3D映画「アバター」から始まった3Dブームの波は、一般家庭にも急速に押し寄せてきている。国内家電メーカーが相次いで3Dテレビを発表したのを皮切りに、先日はASUSが3Dノートパソコンを発表した。それに呼応するかの如く、国内PC出荷シェアNo.1のメーカーがついに動き出した。

大手パソコンメーカーのNECは2010年4月19日、マスコミ向けに都内 大手町サンケイプラザで開催した「個人向けパソコン夏モデル 新商品発表会」において、ノートパソコン「LaVie」とデスクトップパソコン「VALUESTAR」の新製品を発表したが、参考出品した3Dパソコンに記者の注目が集まった。

NECの3Dパソコンは、偏光板式3Dメガネを掛けることで、左眼と右眼とで異なる映像を視聴させ、3D映像を実現するというもの。

同社は2004年1月に3Dパソコンをすでに発売しているが、当時は3Dコンテンツが少なかったことに加え、価格が40万円くらいと高価だったことから、残念ながら一般家庭への普及には至らなかった。

昨今、これらの問題が解決の方向に向かっており、3Dテレビが次々と発表されたことから、あらためて3Dパソコンを投入し、3Dコンテンツの市場を広げていきたいとの構えだ。

質疑応答の時間では、予想通りに3Dパソコンについて記者から質問が浴びせられた。9月までには何らかの発表があること以外、3Dパソコンの詳細は明らかにされなかった。過去の経験から同社としても慎重に事を進めたいのだろう。

3Dパソコンに興味がある人は、同社からの正式発表を楽しみに待つとしよう。

Photo by Rocket News24 Staff