激安スーパーだから売られているものは大体安いのだが、その餃子はあまりにも安すぎた。なんといっても12個入りで約96円。1つあたり約8円である。

一体どんな味なのか? というか、そもそも大丈夫なのか? 安いのは嬉しいけれど、いくらなんでも安すぎる! もはや逆に怖いぞ! ……と思ったので買ってみた。

私がその餃子を見つけたのは、サンディという激安スーパー。


詳しくは以前の記事をご確認いただきたいが、「カップヌードル106円」とか「コーラ52円(250ml)」と書かれた値札を見て度肝を抜かれたスーパーである。


その中でも96円の餃子はインパクトが強く、思わず手に取ってしまう何かがあった。


もしかして、成分がメチャクチャ変わってたりして。変則的な表記を期待するかのようにラベルを見たら……



え?


お肉もキャベツも国産!?


それで1つ8円の価格とは一体どういうことか?

 



・作ってみた

考えても仕方がないから、家に持ち帰って作ってみよう。と思って開封したところ……この餃子はフタも油もいるんだな。ついでに言うと、タレが付いてないからタレもいるんだな。

まぁ、当たり前といえば当たり前なのだが、最近の餃子は、「フライパンのフタ不要です」とか「油いりません」みたいなお手軽タイプが多いから、それに慣れてしまった人からすると料理がちょっと手間に感じるかも。

で、出来上がりはこんな感じ。


これ単体を食べるだけでもいいのだが、今回は大阪王将の餃子をデリバリーしたので食べ比べてみたいと思う。


ちなみに、大阪王将の餃子は店内価格で1人前で大体300円くらいなので、1つ約50円(店舗によって価格差)。6倍以上の差があるが、果たして8円餃子はどこまで大阪王将に肉薄できるのか?


まずは8円餃子から。単刀直入に書くと、意外とイケた。確かに大阪王将の餃子ほどの旨味はないけど、「8円の価値」はあると思う。むしろ余裕で超えてる

ただ、大阪王将の餃子と並べてみると、どうしても “ある決定的な違い” に気づく。それは「中身のみっちり感」。外側から見ただけでも分かるほどに、パンパン具合が違うのだ。


したがって、大阪王将の餃子は口に入れるとズシンと来るのに対して、8円餃子はプシューって感じになる。これを逆に考えれば、8円餃子は「エアリー」と言えなくもない。



・大阪王将の圧勝だが……

そして、「軽やかさ」こそ8円餃子が大阪王将に勝っているポイントな気がした。

なんというか、トータルで見れば大阪王将の圧勝なんだけど、8円餃子がエアリーすぎるがゆえに差別化に成功していなくもないというか。


というわけで、普通の餃子が「重すぎる」って感じる人には8円餃子はちょうどいいかもしれない。ただ、冷蔵で賞味期限がそこまで長くないし、大量買いするのは要注意。

安いからついつい買いすぎちゃいそうなので、そこだけお気をつけて! 現場からは以上です。

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.


▼ちなみに、製造者の欄には「大商食品工業有限会社」と記載がある

▼8円餃子の箸で割ってみるとこんな感じ。国産肉がポイントのようだが、肉感はそこまで感じなかった。どちらかというと野菜が強いかな? そしてなによりエアリーで、8円の価値は余裕である印象