いま最も熱いビジネスホテルはドーミーインである……と言っても過言ではなかろう。
サウナ&水風呂つきの大浴場に、夜食にちょうどいい夜鳴きそばサービス、ウェルカムスイーツ、風呂上がりのアイスなどなど、あったらちょっと嬉しいサービス満載で差をつけまくっている。
一回泊まってからは、私もすっかりドーミーイン派。先日、地元に帰省したときにドーミーインに泊まったのだが、朝食付きのプランにしてみてビックリ。ドーミーイン、朝食もやるじゃん……!
・長崎の中華街近くにあるドーミーイン
ドーミーインは全国各地にあるが、各地でご当地料理を出していると公式サイトにも掲載がある。当サイトでも御殿場、後楽園、PREMIUM下関……と紹介してきている。
今回、私が宿泊したのは長崎市にある「出島の湯 ドーミーイン長崎新地中華街」という店舗。
長崎の新地中華街の入り口の真ん前にあり、繁華街やバスターミナルからもほど近い便利な立地である。
余談だが、長崎市内は女性が入れるサウナ施設が少ないこともあって、サウナ好きの私にとってドーミーインは貴重なサウナ付き施設だったりもする。
・レストランHATAGO
ドーミーイン長崎新地中華街にあるレストランHATAGOが朝食バイキングの会場。
公式サイトに掲載されていたご当地料理は「皿うどん」だけだったのだが、実際にバイキング会場を訪れてみると……
ご当地グルメがめっちゃ多い!
通常の朝食バイキングによくあるご飯や味噌汁、小鉢、スクランブルエッグにパン……といった定番メニューはもちろんなのだが、
長崎のグルメがしっかり押さえられており、全80品のメニューが並ぶ。
まず、公式サイトにもあった皿うどんは、自分で綿にあんをかけてパリパリの状態で楽しめるタイプ。ソースは長崎の定番・金蝶ソース!
さらに、卓袱(しっぽく)料理でおなじみの角煮!
デザートにはカステラ! 底にしっかりザラメがついてるのがいい感じじゃないですか……。
・コアなご当地料理も…
そして驚いたのが、ご当地料理の中には、コアなものが含まれているということ。
たとえば「ハトシ」という、エビのすり身を食パンで巻いて揚げたものも……。これ、美味しいけど、なかなか食べられないんだよね。
さらに、「島原の具雑煮」も置いてある。
これは、長崎県島原市の名物料理で、全国的にも珍しい土鍋でつくる具だくさんの雑煮。
お雑煮といえば正月料理だけど、島原は名物料理として年中出している店も多いそう。長崎県民だけど、これがご当地料理だと知ったのはここ数年のこと。
そして、長崎が最近名物として推している「アジ」の南蛮漬けに、隠れた名品として知られる「雲仙ハム」のボローニャソーセージとウインナーもある。
というわけで、朝食ビュッフェをすべてご当地メニューで構成してみたのがこちら!
一風変わった並びになって「旅に来た」感があるのではなかろうか。まあ、皿うどんに揚げ物に肉料理……と、朝食っぽくはないんだけどね。
・地元民も納得
長崎名物でパッと浮かべるものだけでなく、コアな郷土料理も並んでいて、地元民としても「へえ〜」と感心するようなラインナップであった。
チェーン展開しているビジネスホテルの朝食ビュッフェでご当地料理が食べられるっていうのは、なかなかいいなあと思う。
ビュッフェだから食べたことがないものでも気軽に手を出せるのもよかったし、出張だと観光どころじゃなくて、グルメを楽しめないときだってあるわけで。
それにしても、大浴場でお風呂に入ってサウナ入って、夜鳴きそばにご当地モーニングとは、ドーミーインは抜かりがないな……。
参考リンク:ドーミーイン長崎新地中華街
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.