2023年11月29日から、ケンタが興味深い新作を売りだした。酒に合うという新商品「にんにくクリスピー」と、それをオリチキなどとセットにした「カンパイバーレル」だ。

これは我々酒飲み的には試さずにいられない。さっそくゲットし、ガチに酒とセットで味わってみることに。その結果……これは惜しい! 酒飲みの習性的に、1か所だけ変えればパーフェクト!!

・にんにくクリスピー

ということで近所のケンタへ。「カンパイバーレル」にはAとBがあり、どちらも1680円だ。


違いは、Aが新商品の「にんにくクリスピー」3個とオリチキ4個のセットなのに対し、Bは既存の「カーネルクリスピー」3個とオリチキ4個な点。

酒との相性の良さがウリなのは「にんにくクリスピー」で、ケンタ公式HPに「KFCでは珍しく “お酒に合うチキン” というコンセプトで開発した」と書かれているほど本気。

酒飲み的にはA一択だろう。Bに新しい要素や、特別な酒特攻的特性は無いので、間違えないよう注意が必要だ。


・にんにく

モノとしては、トップの写真の赤いバケツがそれだ。ふたを開けると、こんな感じで包みが入っている。この時点でめちゃくちゃストロングなガーリックの香りが漂っている。テンション上がるぜ!


そしてこれが……


噂の新作「にんにくクリスピー」。


表面には胡麻がトッピングされており、「カーネルクリスピー」よりも色が茶色い。


裏はこう。


食べると、香りの通りに超絶ストロングなガーリック! そして濃いめの醤油フレーバーがたまらねぇ!! これはガチだ! ケンタの商品で一番美味いかもしれん

酒との相性は、言うまでもなく良いぞ! ただ、思っていた3倍くらいはガーリックと醤油が効いているので、合わせる酒は選んだ方が良いと思う。私はジンのストレートにした。


マジで美味すぎて、凄まじい勢いで酒が進む。あったまってきたぜ!! しかし「にんにくクリスピー」は3個しかなく、1分くらいで消えた。



・オリチキの敗北

こうなると、「カンパイバーレル」に残されているのはオリチキのみ。まあでもオリチキは殿堂入りなので勝ち確だな。


と思いきや、想定外の事態が発生した。オリチキの味付けがぜんっぜん物足りねぇ……!!

……わかる。オリチキはレジェンド。これを批判するのは、3大宗教のそれぞれの聖地で経典を燃やすのと同じくらい狂った行為だろう。

しかしここまでの流れと、実際に酒を飲み始めた際の味覚の変化を想像して欲しい。

ゴリゴリにストロングな味付けの「にんにくクリスピー」と共に、バチクソに強い酒を飲み始め、エンジンがかかってきたところだ。

さらなる加速で楽しく寿命を縮めていこうってテンションなのに、バーレルの中には「にんにくクリスピー」よりも間違いなく味が薄いオリチキしかないのだ。

今ほしいのは「にんにくクリスピー」と同じか、もっと強めなフレーバーのものではなかろうか。

少なくとも私の宇宙では、飲み始めてこれからという段階でツマミの味を薄くする行いは何よりもタブー。より濃く、より度数を上げていくのが正しい行いだ。

たとえレジェンドでも、このタイミングで相応しいのはオリチキじゃない。そういや、ケンタにはアレがあったろ! ちょっと前に出た……


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> 辛みそにんにくチキン <
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かぁーーーーーカラくてうめぇ!! 欲しかったのはこれだ!!! 止まらねぇ!!!!


……


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ということで、心底リアルに酒と共に「にんにくクリスピー」と「カンパイバーレル」を試した結果、「カンパイバーレル」に思わぬ欠点がある可能性が発覚した。

酒無しに「カンパイバーレル」をレビューしていたら、激ウマな「にんにくクリスピー」とレジェンドのオリチキを、それぞれ単品で買うより安く堪能できる優秀なセットだと結論付けていただろう。

しかし本気で酒と共にキメた場合、「にんにくクリスピー」のお供として、オリチキだけというのはストロングさが足りないように感じられた。

オリチキのシンプル感は最後のシメにいいと思うので、オリチキを4個から2個にして、かわりに「辛みそにんにくチキン」を2個入れるとか、あるいは「にんにくクリスピー」3個に「辛みそにんにくチキン」4個なハードコア仕様とかだったらパーフェクトだったと思う。値段はもう少し高くてもいいので。

参考リンク:ケンタッキーフライドチキン
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.