新宿行きの高速バスの座席ポケットに「新宿でしたい19のこと」というタイトルの冊子が入っていた。新宿ならではの観光スポットや絶品グルメが色々載っていて暇つぶしにちょうど良い。バス利用者の方はきっとこの本を読みながら新宿という街を想像するのだろう。

せっかくなので私もガイドブックに載っているお店に行ってみることに。りんご飴の専門店が会社(新宿三丁目駅)から歩いて5分ほどの場所にあるそうだ。仕事後に探検気分で歩いて行くと……こんな場所にこんなお店があったなんて。マジで衝撃的だったので報告したい。

・ポムダムールトーキョー

日本初のりんご飴専門店の名前は「ポムダムールトーキョー」。ちなみにポムダムールとはフランス語で「りんご飴」の意味だという。公式サイトによると、新宿以外に池袋・名古屋・大阪にも店舗があるらしく、時間帯によっては行列ができるほど人気なのだとか。

そんな有名店が会社のすぐ近くにあったとは……超高層ビルやファッションビルなどが立ち並ぶ賑やかな表通りから1本入った人通りの少ない路地をナビの案内通りに進んでいく。ガイドブックを読んでいなければ、この道をこうして歩くこともなかっただろう。


そして行き着いたのは……


タトゥースタジオ!


嘘だろおい。薄暗い路地にあるタトゥー屋に到着してしまった。新宿怖すぎるんですけど……と思ってもう1度ナビを確認したところ、どうやら同じビルの2階に「ポムダムールトーキョー」があるらしい。そうだったのか。薄暗い階段をのぼって……

この扉の向こうが「りんご飴専門店」か。まるで隠れ家である。流れ的になかなか入りづらい雰囲気だが、意を決して入店してみると……

店内はめちゃめちゃ可愛らしくて絵本の中のような雰囲気に包まれていた。女子高生2人がりんご飴を食べながら撮影を楽しんでいる。平和かよ。



・プレーンを注文

カウンターに案内された私は、定番メニューの「プレーン(600円)」を注文。店員さんから「木の棒」を受け取った。どうやら会計の際に木の棒をレジに持って行くらしい。恥ずかしくて聞けなかったが、何か意味があるのだろう。

りんご飴はすぐにやってきた。キラキラした飴でコーティングされたりんごはあまりにも美しく、おやつを超えた存在感がある。懐かしさを感じないのは圧倒的な芸術性を感じるからだろうか。

コーティングされた飴の割れ具合もアート作品のよう。食べてみると、新鮮でジューシーなりんごとカリッとした飴のハーモニーが面白い。噛んだ瞬間のりんごと飴のまじわり方がすごいのだ。そういえばガイドブックには「固形のリンゴジュース」なんて書いてあった。

りんご1個を丸々使っているから食べ応えもMAX。とはいえ、りんご本来の美味しさを活かす加工をしているので意外とあっさり食べられる。さすが専門店、最後のひと口まで美味しかったぞ。

最寄りは新宿三丁目駅。C7出口から徒歩3〜4分とのこと。店内は満席でもテイクアウトは可能とのことなので、機会があればぜひ専門店のりんご飴を食べてみてほしい。感動的な味でした。


・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

名称ポムダムールトーキョー
住所:東京都新宿区新宿5丁目9-12 KIビル2F
時間:13:00~20:00 (19:30 L.O)
休日:不定休

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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