出だしからぶっ放してしまうと、この記事でご紹介する吉野家の『200円割引きクーポン』はハッキリ言ってヤバい……いや、ヤバすぎる。割引き金額もさることながら “使用条件” がヤバいことになっているのだ。

ドミノピザの「Lサイズを買うとMサイズが2枚無料」を筆頭に世の中には数多くの狂ったクーポンが存在するが、ここまで露骨なクーポンもそうないハズ。さあ、みんな……吉野家の奴隷になる覚悟は出来ているか?

・その名も『朝活クーポン』

2023年2月1日から開始された吉野家のクーポンは、ズバリ『朝活クーポン』──。その概要は朝4時から11時までに300円以上の食事をすると、当日24時まで使える『200円割引きクーポン』がもらえるというものである。

要するに、当日中なら2杯目のドリップコーヒーが165円で購入できる(かつては100円だった)「スタバのワンモアコーヒー」と同じ理屈のクーポンというワケ。……が「1日2杯のコーヒー」と「1日2回の吉野家」は “濃さ” が全く違うような……?

が、1000円を超えることは滅多に無い吉野家において「200円割引き」はメチャメチャでかい! 例えば448円の牛丼の並盛りが、たったの「248円」になってしまうことを考えれば “破格の割引き率” と考えていいだろう。


・吉野家で1日2食

問題は「朝食 + 昼食 or 夕食」、つまり1日2食を吉野家に捧げなければならないということ。吉野家のヘビーユーザーならばいざ知らず、世の中に「1日2回、吉野家で食事をしたことがある人」がどれほどいるのだろう? ハードルが高いのか低いのかよくわからない。

とはいえ、200円割引きがかなりお得であることは紛れもない事実。ここは実際にクーポンを使用し「1日2食 吉野家」を体感してみようではないか。というわけで、


早朝の吉野家で……


ハムエッグ牛小鉢定食(536円)を……


食べる。


家で食べても吉野家で食べても「ハムエッグ」の味はたいして変わらないが、逆にそこが好印象。他にも吉野家の朝定食には「焼魚定食(499円)」などがある点も心強く、さほど “吉野家で食った感” を得ないまま、第一吉野家をクリアした。そして……


クーポンゲッツ!!


ありがたいことに『朝活クーポン』は、同一店舗でなくても使用可能。例えば「朝は地元の吉野家、昼は会社の近くの吉野家」といった風に使用できる点に、吉野家の本気度を感じずにいられない。んでもって、


夜の吉野家で……


牛すき丼(624円)を……


食べる。


甘めに味付けされた「牛すき丼」はノーマルの牛丼とは方向性が異なるため、夕食も美味しく終えることが出来た。もちろん価格は200円引きの424円。クーポンのお得さを考えれば、1日くらい吉野家に捧げるのも悪くはないハズだ。



・覚悟を決めろ

……が、個人的には「200円割引きクーポンで生きていく」との覚悟までは決められなかったことを正直に告白しておく。意外とバリエーション豊かなメニューが揃っている吉野家だが「まあでも俺は1回でいいかな?」というのが率直な感想である。俺はクーポンに縛られることなく、自由に吉野家を利用したいんだ──。

逆に何も知らず吉野家で朝食を済ませた人にとっては「今日中に使えば200円も割引きになるの? ええやん!」的なラッキー感はあるのかもしれない。当然、普段から吉野家に足繫く通うヘビーユーザーたちにとっては、正義のクーポン以外の何ものでもないハズだ。

なお、吉野家の『朝活クーポン』は2023年3月31日までの実施となっている。繰り返しになるが吉野家において「200円割引き」はメチャメチャ大きいので、その日を吉野家に捧げる覚悟が出来た方は、迷わず朝の吉野家に飛び込んでいただきたい。

参考リンク:吉野家公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.