武藤敬司・蝶野正洋・橋本真也は、闘魂三銃士。ヒトカゲ・ゼニガメ・フシギダネは、ポケモンの御三家。そして松屋のごろチキ・丸亀のあさりうどん・すき家の『食べラー・メンマ牛丼』は、飲食チェーン店の「期間限定トリオ」である。異論は認める。

その限定トリオの一角、すき家の『食べラー・メンマ牛丼』が本日2022年11月16日から華麗に復活! お前ら、すき家に通いまくる準備は出来てるか? しばらくは週3すき家で決定じゃァァアアアア!!

・牛丼もすき家も

……とか言いつつ、出だしからこんなことを言うのも気が引けるが、私、P.K.サンジュンは特に「牛丼」が好きでもなければ「すき家」の常連でもない。1年のうち牛丼を食べるのはせいぜい1度か2度、すき家にも仕事以外で足を運ぶことはほぼ無いのが実情だ。

だがしかし、毎年この季節になると同僚たちから「またですか?」と言われるレベルですき家に通っている。そう、全ては『食べラーメンマ牛丼』を食べるため。何年か前、メンマを限界までトッピングしたこともあったなぁ。

……が、読者の方の中には『食べラー・メンマ牛丼』の魅力にお気付きでない方も少なくないハズ。松屋のごろチキ(今は定番メニュー)、丸亀のあさりうどんとと比較した場合、すき家の『食べラー・メンマ牛丼』は、まだその存在が知れ渡っていない印象だ。

・わかりづらいウマさ

その理由はズバリ「わかりづらいウマさ」にあるのだろう。私自身、なるべくストレートに『食べラー・メンマ牛丼』の美味しさをお伝えしたい気持ちは山々なのだが、いかんせん表現が難しいメニューなのである。

というのも、一口食べた瞬間に「ウマ!!」と感じる あさりうどんなどと違い、食べラー・メンマ牛丼は「想定内の味」と言っていい。刺激があるワケでも無ければ、初めての感動も一切なし。所詮は「メンマと食べるラー油がのった牛丼」だ。

であるにもかかわらず、食べラー・メンマ牛丼は超ガチ! 以下で私が考える「食べラー・メンマ牛丼のすごさ」を3つ説明したい。

・その1: 肉も米もウマくなる

普段さほど食べていないので明言は控えるが、おそらくすき家の牛丼は「スタンダードな牛丼」なのだろう。……が、食べるラー油とメンマが加わることで、肉も米も格段に美味しくなるから不思議である。まず「牛丼のポテンシャルを最大限に引き出す能力」が凄まじい。

・その2: 最後まで手が止まらない

『食べラー・メンマ牛丼』に使用されている食べるラー油は、実はさほど辛くない。……が、芳醇なごま油とにんにくの香りが後を引く、香り重視の食べるラー油である。さらにメンマのシャキシャキ食感が加わり、最後までペロッと完食可能。香りと食感が異常にいい牛丼なのである。

・その3: 謎の中毒性

一口目は「普通かな?」と感じても食べ進めるにつれてどんどん美味しくなっていく『食べラー・メンマ牛丼』だが、最大のピークはなんなら “食後” だ。翌日くらいには「なんか無性に食べたくなってきた」という謎の中毒性を『食べラー・メンマ牛丼』は持ち合わせている。

自分で読み直しても『食べラー・メンマ牛丼』の魅力は非常にわかりづらい。わかりづらいのだが、実際問題としてここ数年、期間中は週3くらいで通ってしまっていることは純然たる事実。そして今回も『食べラー・メンマ牛丼』があるうちは、週3くらいですき家に通ってしまうのだろう。

おそらく1口食べたところで「激ウマ!」と感じる人はほとんどいないハズ。……が、それでも私は信じている。『食べラー・メンマ牛丼』は、ごろチキ・あさりうどんと並ぶ “期間限定トリオ” であると。『食べラー・メンマ牛丼』は並盛が580円、期間限定なのでどうぞお見逃しなく。

参考リンク:すき家公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.