乾そばのパッケージ裏チェックをするようになってから、かなりの高確率でヒットするメーカーがある。それこそが、連載第一回目第二回目で連続登場した「おびなた」である。

長野のおびなた……それはもう、「石を投げればおびなたに当たる」くらいの “おびなた率” であり、日本の乾そば界には、たしかに “おびなた帝国” が築き上げられていることが、スーパーの蕎麦棚をチェックすれば理解できることだろう。

今回の蕎麦は、そんなおびなたが「そば通」に向けたシンプルな蕎麦、その名も『蕎麦通のそば(税込321円)』である。

パケ裏の原材料名を見ると、まず最初に「そば粉(国内製造)」が出てくる。となると “蕎麦蕎麦した蕎麦” なのかなと思いがちだが……結果やいかに? それではさっそくまいりましょう。いつものごとく……


デカい鍋にたっぷりのお湯を沸かし……


3分茹でたら……


ハイ完成。


して、そのお味は──


私は「蕎麦通」ではない、ただの「蕎麦好き」なので知ったかぶることなく素直に感想を述べようと思うが、これはそうめんだな、ウン。


蕎麦粉の方が多いのにそうめんと感じてしまうのは、その細さと、くちあたり、そしてのどごし。少し太いそうめんかな……ってな具合なのだ。さらに、つゆが活きる「ツユイキ」なもんで、さらにそうめん感が強くなる。

いずれにしても、これは「そうめんのような蕎麦」であると思う。つゆに生姜を入れて食したいところ。……そばのつゆに生姜……それ、通だなぁ〜。…………ハッ!


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

★現在までのベスト5★

【第1位】はくばく(霧しな)『元祖乱れづくり 木曽路御岳そば』
【第2位】成城石井オリジナル(新得物産)『挽きぐるみそば』
【第3位】信州戸隠そば株式会社『信州本十割そば』
【第4位】柄木田製粉『信州 七割更科そば』
【第5位】本田商店『出雲そば』


【惜しくも選外になった蕎麦たち】
〜松〜
ライフプレミアム『信州戸隠 二八そば』
滝沢食品『滝沢更科 十割そば』

〜竹〜
紀ノ国屋オリジナル(東亜食品工業)『御そば(おそば)』
小川製麺所『山形のとびきりそば』
山本かじの『十割そば本舗 国産の十割そば』
岡本製麺『阿波名産 祖谷十割そば 石臼挽き』
大西製粉『風穴そば』
サラヤ『寒河江 全線 太郎兵衛そば』
はくばく(霧しな)『そば湯まで美味しい蕎麦 黒』

〜梅〜
おびなた『蕎麦通の更科八割』
おびなた『戸隠そば』
高尾製粉製麺『麺の彩宴 播州そば』
信州戸隠そば株式会社『信州戸隠そば』
住岡食品『こだわりの麺々 蕎麦』
7プレミアム(藤原製麺)『2種類のそば粉をブレンドしたそば』
信州ほしの『信州田舎そば 小諸七兵衛』
信州ほしの『信州そば SOBA』
山本かじの『十割そば本舗 伝統の二八そば』
自然芋そば『越後伝統へぎそば 自慢ののどごし』

〜茸〜
おびなた『蕎麦通のそば』
トップバリュ(黄色)『香りとのどごし そば』

〜苔〜
麺のスナオシ『おいしいそば』