「人を見た目で判断してはならない」とはよく言うが、実は蕎麦の世界も同じである。決して「蕎麦を見た目で判断してはならない」のだ。
「ローソンの蕎麦(ププッ)」なんて笑っている人がいたら、こう言ってやると良い。「お前、ぶん殴られるぞ」と。ローソン印の蕎麦なのだから、作っているところも「どうせ」的だと思ったら大間違い! 裏面を見て驚け。
マルボシ印の「信州ほしの」……!? そう、つい前回登場した「伝説の家そば」を作り上げた、あの信州ほしのがローソンの蕎麦を作っているのである。伝説の蕎麦、再来なるか? 期待を胸に、いざ尋常に──!!
デカい鍋にたっぷりの湯を沸かし、
4〜5分茹でて……
ハイ完成。
して、そのお味は──
なななっ……なんということだろう。間違っても「ローソン(笑)」なんて言っていられない。なぜならば、わたし的には “伝説の家そば” こと『信州田舎そば 小諸七兵衛』よりも強く印象に残ったからである。
もちろん、「家そば」か「外そば」かで言えば「家」である。しかしなんだろう。この最後に残る「蕎麦感」は。小麦粉の方が多いのに、なにゆえ蕎麦粉の配合が多い『小諸七兵衛』よりも蕎麦を感じるのであろうか。
こんなことを書くと『小諸七兵衛』ファンから反感を買いそうだが、わたし的にはこちらの方が “面白い蕎麦” であった。もしも蕎麦がなくて困っている人がいたら、ローソンで買うのも良いと思う。そこそこ、うまい。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
★現在までのベスト5★
【第1位】はくばく(霧しな)『元祖乱れづくり 木曽路御岳そば』
【第2位】成城石井オリジナル(新得物産)『挽きぐるみそば』
【第3位】信州戸隠そば株式会社『信州本十割そば』
【第4位】柄木田製粉『信州 七割更科そば』
【第5位】本田商店『出雲そば』
【惜しくも選外になった蕎麦たち】
■おびなた『蕎麦通の更科八割』
■おびなた『戸隠そば』
■高尾製粉製麺『麺の彩宴 播州そば』
■トップバリュ(黄色)『香りとのどごし そば』
■信州戸隠そば株式会社『信州戸隠そば』
■住岡食品『こだわりの麺々 蕎麦』
■滝沢食品『滝沢更科 十割そば』
■7プレミアム(藤原製麺)『2種類のそば粉をブレンドしたそば』
■紀ノ国屋オリジナル(東亜食品工業)『御そば(おそば)』
■小川製麺所『山形のとびきりそば』
■ライフプレミアム『信州戸隠 二八そば』
■山本かじの『十割そば本舗 国産の十割そば』
■岡本製麺『阿波名産 祖谷十割そば 石臼挽き』
■信州ほしの『信州田舎そば 小諸七兵衛』
■信州ほしの『信州そば SOBA』