家で食べるそうめんは、お店で食べる味とほぼ同じ。ラーメンやつけめんもハイレベル。うどんなんて完全にお店。では、おそばは……? どうしても「家そば感」からは脱せていないと、元そば屋バイトの私は思う。

ということで第3回を迎えた連載『家そば放浪記』であるが、今回は「スーパー」で買うのをやめてみた。もっとウマイものがたくさんある店で買った方が良いのでは? と。そこで行ってみたのが「カルディ」である。

購入したのは髙尾製粉製麺株式会社製の『麺の彩宴 播州そば』で、価格はなんと税込138円。や、安い……! 1人前計算だと46円。これ、もしかして100均で売ってるおそばよりも安いのでは……? 


しかし私は思う。「カルディに、まずいもの無し」であると。なにせあのカルディである。安心して湯を沸かし、5分半ほど茹でると……


完成!


して、そのお味は──


……チョマテヨ〜〜〜! 完ッ全に、「家そば」である。なんなら「ミスター家そば」と改名しても良いくらいの、純度100%な家そばだ。さらに、これといって特徴もなく、まずくはないけどうまくもない、そんなそば。


もちろん、“家そば” の「家」から出られたかと問われたら「出られなかった」が答えである。なんなら内側からカギかけてるし、出る気すらないというか、ひきこもり気味……くらいの家そば感。1食46円も納得だ。


というか、私は驚いている。まずくはないので「カルディに、まずいもの無し」ではあるのだが、カルディなのだから、もっと「!」というそばを置いて欲しかったというのが正直な感想だ。次は、もっとスゴイ店に行こう。次回につづく。


執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24