リーズナブルなのにほぼほぼ美味しいファミリーレストラン。日本には多くのファミレスが存在するが、それぞれのお店で最も高価なメニューは何なのか? そしてそのお味は? それを確かめるのがこの企画「ファミレスの1番高いメニュー全部食う」だ。

第11回目の今回は『ココス』が登場。個人的にはあまり足を運んだことが無いファミレスであるが、果たしてその実力はいかに? 詳細は以下でご覧いただきたい。

・ゼンショーグループのファミレス

現在は「すき家」「ビッグボーイ」「華屋与兵衛」「ジョリーパスタ」などと同じ “ゼンショーグループ” が運営を手掛けるココス。正直に申し上げて私、P.K.サンジュンはこれまでの人生で2~3回しか足を運んだことが無い。

なのでココスにはフワッとしたイメージしか持ち合わせていないのだが、元々は1980年にカリフォルニアスタイルのレストランとしてオープンしたらしい。その後なんやかんやあり、現在はゼンショーグループの完全子会社になっている……と、Wikipediaに書いてあった。

さて、個人的には「ジャンバラヤがあったような?」「高校の時に友達の女の子がバイトしてた」くらいしか思い浮かばないが、果たしてココスはどんなファミレスなのだろうか? 

というわけで、最寄りのココスに足を運びメニューを眺めてみたところ特徴らしい特徴は掴めなかった。強いて言うなら「ラスカル推し」くらいだが、ハンバーグやパスタが充実した王道のファミレスのようだ。

・カットステーキが最高額メニュー

で、メニューを隅々まで探した結果、最高額メニューは「カットサーロインステーキお肉2倍(1749円)」と判明。肉の重量は260グラムだから、カットステーキであることを考慮しても比較的リーズナブルな価格設定といえるだろう。

公式サイトには「大きなブロックで仕入れたお肉をお店でカット。おいしくてお手頃のヒミツです」とあった。メチャメチャおいしいカットステーキには滅多に巡り合わないが、ココスのカットステーキは果たして──。

・食べてみた

やってきたカットステーキは、やはりそれなりにボリューミー。ファミレスのステーキは120グラムが一般的なので、260グラムは “大盛りサイズ” と考えていいハズだ。この時点でコスパは悪くない。

……が、味は “それなり” と言ったところだろうか。良いところとしては、特に肉の臭みなどは感じなかったこと。カットステーキの中には「これギリギリの部分混ざってるだろ」というものも無くはないが、ココスのカットステーキはそういうことはなかった。

一方で「肉の旨味」などもさほど感じない。焼き加減も含めて「ジューシー」や「肉汁あふれる」などといった感じはせず、ただひたすら “淡泊な肉” である。おそらくではあるが、味を求めるなら「サーロインステーキ(1419円)」の方がいいハズだ。

・目的によってはアリ

ぶっちゃけた話、「カットステーキを食べに行こう!」という動機にはなりづらいが、ダイエット時代を考慮すると「タンパク質補給目的」としての需要はあるのかもしれない。最高額メニューに相応しいかはさておき、こういった選択肢があってもイイ。

結論としては「味よりも成分を重視する人にはアリ」といったところだろか? 味を求めるなら「ジャンバラヤ」や「パスタ」など、他の料理をオーダーすることをオススメする。悪くはないが超ウマいとは言いづらい。

余談ではあるが、取材当時(2021年11月末)、ココスは「呪術廻戦」とコラボ中で、それ系のメニューは品切れになる勢いで売れていた。もしかしたらその中に絶品がある……のかもしれない。

参照元:ココス公式サイトWikipedia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.