気軽に入れてリーズナブル……なのに美味しい日本のファミリーレストラン。そのファミレスで最高額メニューを食べ尽くすこの企画「ファミレスの1番高いメニュー全部食う」の第9回には『ビッグボーイダイニング』が登場だ。

アメリカ発祥のファミレス「ビッグボーイ」の中でも “やや高級” な位置づけの『ビッグボーイダイニング』だが、果たして気になる最高額メニューとお味は? ビッグボーイダイニング、想像を超えてきました。

・ゼンショーグループが運営

リーゼントヘアと赤白チェックのサスペンダーのマスコットでお馴染みのビッグボーイ。彼自身が “ビッグボーイ” であるかは定かではないが、名前は「ボビー」だとWikipediaに書いてあった。ちなみにお父さんの名前は「チャールズ」なんだってさ!

それはさておき、かつてはダイエーグループだった「ビッグボーイ」も、2021年現在は「すき家」「ココス」「華屋与兵衛」と同じく “ゼンショーグループ” が運営中。それでもビッグボーイの主力商品は、ハンバーグやステーキなどのグリル料理であることに変わりはない。

・ビッグボーイの上位ブランド

で、ビッグボーイの上位ブランドこそが今回ご紹介する『ビッグボーイダイニング』で、ハンバーグやステーキに加え「ローストビーフ」が名物だとか。リーズナブルなビッグボーイと比較すると、ダイニングは価格もややお高めだ。

ビッグボーイダイニングの最高額メニューは当然、ローストビーフ……と言いたいところだが、結果的には4279円の「熟成サーロインステーキ」が最も高かった。重量は450グラムなので、いわゆる “1ポンドステーキ” となっている。

1ポンドステーキと言えば、ファミレス王「ロイヤルホスト」の最高額メニューも「1ポンドアンガスサーロインステーキ」であった。ロイホは4433円だったので価格はほぼ同等。果たしてビッグボーイダイニングはロイホ超えしているのだろうか?

・ロイホとガチ対決

さてさて、到着した「熟成サーロインステーキ」はかなり分厚い! 肉々しい!! こちらもロイヤルホストと同じ “分厚さ強調系” のカットとなっており、面積の広さで勝負するタイプではない。また焼き加減は “ミディアムレア” がデフォルトだ。

味の方もなかなか良き! 赤身と脂身のウマさが両方とも感じられ、肉質も比較的やわらかい。厚みがあるので食べ応えはあるが「硬い」と感じることは無かった。最後まで肉の雑味もなく、これといったマイナスは見当たらない。

一方でロイヤルホストの「1ポンドアンガスサーロインステーキ」と比較すると “やや劣る” というのが率直な感想だ。両方ともマイナスはないが、奥深い旨味には関してはロイヤルホストが1ランク上。もしかしたらこれは「アンガス牛」と「非公表牛」の違いなのかもしれない。

さらに、ビッグボーイダイニングのステーキは箇所によってわずかなパサつきを感じた。ファミレスのステーキなので言うべきか迷ったが、ロイホとの違いはそれくらいしかないのであえて公表する。要するに価格はほぼ同等だが、旨味と技(?)はややロイヤルホストが上だ。

・でもビッグボーイダイニング、良き

とはいえ、冷めたステーキを復活させる「焼き石」や、内容充実の「サラダバー(別料金)」などを考慮すると、ビッグボーイダイニングは「いいファミレスやん!」と記憶された。ぜひ、ローストビーフを始めとする他のメニューも食べてみたい。

またロイヤルホストよりも「楽しさ」や「気軽さ」はビッグボーイダイニングの方が強かった。アメリカンな雰囲気のファミレス、ビッグボーイダイニング……また来るぜ。

というわけで、ビッグボーイダイニング及び「熟成サーロインステーキ」は「良き!」とジャッジしたい。ただし「ロイホの壁は高かった」といったところだろうか? でもビッグボーイダイニング、いいファミレスです。

参照元:ビッグボーイダイニング公式サイトWikipedia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.