2021年11月15日 、我らがペヤングの新商品『ペヤング ボンゴレ風やきそば(税別205円)』が発売開始となった。結論から申し上げてしまうと、今回の新商品はかなりウマい! 余裕でオススメできる!! ……のだが。

『ペヤング ボンゴレ風やきそば』が売れるかどうかはまた別の話。もっと言うと、話題になる可能性はあまり高くない……気がする。果たしてペヤングが進むべき道とはいったい──。

・味優先路線に変更か?

かつての “話題先行路線” から脱却し、最近は「味優先」を貫いているように見えるペヤング。「幸楽苑ペタマックス味噌野菜うどん」だけはやや殺意を覚えたが、それ以外は比較的まともな商品が多いのが現状だ。

あまりに話題先行に走りすぎたため「入荷したけど売れてない問題」が各地で頻発した結果、現在ペヤングの新商品は「ほぼ売っていない」と言っていいだろう。まさに今日、7月に発売されたものの売れ残っている「獄激辛にんにく味」を3件のコンビニで目撃しました。

さて、そういう意味ではペヤングが “味優先路線” に舵を切る気持ちはよくわかる。実際、ここ数作のペヤングは「こういう味だろうな」と想像がつく商品が多く、よく言えば手堅いラインナップだ。

・手堅いけれど

一方で、おもしろみには欠けると言わざるを得ない。 “味優先路線” を推奨してきた私(P.K.サンジュン)が言うのも何だが、どれだけ味が良かろうと、それだけでは売れないし話題にならないのが世の世知辛いところ。本当、マーケティングと味のバランスって難しいよね。

で、11月15日から発売開始となった『ペヤング ボンゴレ風やきそば』も、王道と言えば王道路線のペヤングである。少なくとも、なぜか3種類同時発売をブチかました「ナポリタン味」「カルボナーラ味」「ペペロンチーノ味」とはワケが違う。

商品名が「ボンゴレ」である以上、それなりに味の予想はつく。そういう意味で驚きはないが「大きく外しはしないだろう」という安心感があることも事実。実際に『ペヤング ボンゴレ風やきそば』は「ボンゴレ味」としか言えない味わいであった。

とはいえ、そんなことはペヤングも重々承知なのだろう。「味はいいけど面白みがない」という声に対抗するためか、今回は1つ “仕掛け” が用意されていた。ペヤングとしては初、カップ麺でもかなり珍しい「あさり」である。

・ガチのあさり入り

このあさり、パッケージの時点でかなり あさりあさりしているが、お湯で戻すと完全にガチあさり! 味の方も当然のようにあさりであり、一般的なカップ麺ではあり得ないほどの “磯っぽさ” を演出していた。

ゆえに「ボンゴレ味」もかなり本格的で、味としては申し分ない。一応説明しておくと、しっかり唐辛子が効いているので「辛いのが超苦手」という人はやや厳しいかもしれない。ピリ辛程度ではあるが、無辛ではないことは覚えておこう。

総合的にはかなりの完成度で、歴代でも上位に来るウマさではないだろうか? ……が、ガチあさりの存在があろうと売れるかどうかは別問題。はい、今回もコンビニは全滅、ペヤングの新商品だけは絶対に扱っている都内の某ドンキまで行きました。

再三お伝えしている通り『ペヤング ボンゴレ風やきそば』はかなりウマい……のだが、売れるかどうかはわからない。果たしてペヤングはどこへ向かうべきなのだろうか? 引き続き注視したい。

参考リンク:ペヤング公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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