庶民派グルメの代表格「ファミリーレストラン」で1番高いメニューは何なのか? そしてそのお味は? 読者の方からのリクエストで始まったこの企画『ファミレスの1番高いメニュー全部食う』の第5回には「サイゼリヤ」が登場だ。

この企画を始めて気付いたことは「あれ……1番高いメニューって意外とそうでもないかも?」ということ。だがしかし、そこは我らがサイゼリヤ。さすがとしか言いようがない、実にハイクオリティな最高額メニューであった。

・相性的には不安も

もし日本国民全員に「あなたが好きなファミレスは?」と聞いたら、おそらく1位はサイゼリヤになるのではないだろうか? そのウマさ、リーズナブルさ、安定感は「群を抜いている」と申し上げていいハズだ。

ただし、本企画『ファミレスの1番高いメニュー全部食う』との相性を考えると、やや不安があったことも事実。なにせサイゼリヤはとにかく安い! 心配になるほど安い!! 事実、最高額メニューも1000円の「リブステーキ」である。

・最高額メニューでも安い

ファミレスの最高額メニューがステーキ──。これはわかる。これまでは「ロイヤルホスト」と「デニーズ」の最高額メニューがステーキで、うなぎが1番高かった「ガスト」でも2番目に高いメニューはステーキであった。

だがしかし、サイゼリヤのステーキはその中でもブチ抜けて安い! 重さや部位は違えど「ステーキ(1000円)」は、サイゼリヤだけ昭和で時間が止まっている説が唱えられても不思議ではないハズ。うむ、何度考えてもやっぱり安い。

で、サイゼリヤの「リブステーキ」である。ミラノ風ドリアを筆頭に「安くて美味しいメニュー」には定評のあるサイゼリヤだが、最高額メニューはどうなのか? 結論から申し上げる「素晴らしい」としか言いようがない感動的なステーキであった。

・価格込みで感動的

まず肉質だが、お世辞にも「やわらかい」とは言い難い。……が、逆に「硬い」という程でもない “適度な硬さ” といったところだろうか。さらに言えばメニュー表にある通り「赤身と脂身のバランスの良さ」がしっかり感じられた。

何より驚いたのが、肉の臭みなどを一切感じなかったこと。肉汁があふれ出すといった大きなプラスポイントはない代わりに、これと言ったマイナスポイントも見当たらない。いわば “隙の無いステーキ” だ。

肉と脂の旨味もほどほどにあり、ミディアムレアの焼き加減も良好。1000円という価格を考えれば、これ以上は望めない域に達しているのではあるまいか? 少なくともこれを食べて「まずい」という人はいないことだろう。

当然、ロイヤルホストのステーキとどちらがウマいかと聞かれれば、それはロイヤルホストになる。……が、1000円でロイヤルホストがこのクオリティのステーキを提供できるかと言えば、それもNOに違いない。サイゼリヤの「リブステーキ」もある意味で完成していた。

なお、これはチートになってしまうかもしれないが、別料金100円で「ディアボラ(野菜ペースト)」をトッピングするとさらに美味しくいただける。ただでさえ隙のないステーキだが、ディアボラ好きな方にはたまらないハズだ。

というわけで、サイゼリヤの最高額メニュー「リブステーキ」はかなりウマシ! サイゼリヤで1000円と聞くと高く感じてしまうかもしれないが、価格以上の価値があるステーキだと自信を持って断言できる。まさにコスパ最強ステーキと言えよう。

参考リンク:サイゼリヤ公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.