公式情報が流れる前から「史上最大級」と囁かれていたスシローの『かにづくし』。2021年11月10日、その火ぶたが切られた。と、同時に、Twitterでのプロモーションも開始。そこでスシローのTwitterを何気なく見ていたところ、『かにづくし』の告知画像の中にこう書かれているではないか。「完食は無理かに?」と

めっちゃ煽って来るやんけ! そっちがその気なら完食してやるわ!! というわけで、速攻で店舗に走り全部食べてみた結果……これは喝だろ

・喝ポイントその1「カイジかよ」

以前の記事でもお伝えした通り、レーンに流れる先出しの告知の時点で「全12品のフルコース」であることを打ち出していたスシロー。しかし、店舗で全部注文してみたら10品しかない。一体どういうことなのか?

実は、12品のうちの1品である「ボイル本ずわい蟹」は11月20日からの販売。したがって、現時点でのフルコースの完食は不可能なのである! 公式の告知では「カニゲーム」とも書いていたが、ハナからクリア不可能にしてあるってイカゲームというよりカイジだろ。喝だ!!

ちなみに、足りないもう1品である「蟹の押し寿司」はお持ち帰り限定だが、なぜか私が行った店舗では販売されてなかったので私が食べたのは前述10品であることを記述しておきたい。

・喝ポイントその2「王者の不在」

とは言え、スシローの寿司は大好きな私。かに祭も開催される度に行っており、中でも以前提供された「大型生本ずわい蟹&かに味噌和え」は最高だ。肉厚かつ新鮮なかに身は、ぜひ皆さんに1度食べてもらいたいと願ってやまないレベル。

だがしかし、今回の『かにづくし』ではこの「大型生本ずわい蟹&かに味噌和え」がない。問答無用で喝だろ。スシローの蟹キャンペーンは半分あれを食べるためにある。

代わりに感動皿で入っているのが「とやま鮨し人流蟹すし」。これも決して悪くはないのだが、やはり「大型生本ずわい蟹&かに味噌和え」に比べると、ボリューム感としてやや劣るように感じられた。

・喝ポイントその3「ベスト3」

しかしながら、全10品。バリエーションは豊富である。そこで全部食べてみたところ、自然と「もう一度食べたいなあ」と思えたのが以下の3品だ。


「濃厚かに味噌ラーメン(税抜き380円、都市型店舗では税抜き400円)」

スシローのラーメンの中でも当たりの味。蟹の風味が強くてスープがウマイのが勝因かと思う。蟹の味噌汁に麺が入ってるニュアンスなので、最後の一滴まで楽しめる


「本ずわい蟹の茶碗蒸し(税抜き240円、都市型店舗だと税抜き260円)」

蟹の爪部分が入っているが、殻が短くカットされていて食べやすいところが地味に気が利いている。蟹がゴロッとしているだけではなく、他にも帆立とかがゴロゴロ入っていて、想像以上のサプライズがある。宝探ししてるみたいな気分になれて良き。


「カニクリームコロッケ(税抜き150円、都市型店舗は税抜き170円)」

クリームが乳臭くない感じが良かった。スーパーでカニクリームコロッケを買うと変に甘かったりして、私はあの安っぽい甘みが苦手なのだが、スシローのカニクリームコロッケはチーズっぽい味の方が強くて好き。


って、寿司ないやないかい


・良かった点その1「創作寿司の安定感」

勘違いして欲しくないのは、寿司がマズイと言っているわけではないということ。今回のキャンペーンは割と創作的な寿司が登場しているが、どの寿司も味的には一定のレベルを超えている。この安定感はさすがだ。

・良かった点その2「コスパ」

また、感動皿が「とやま鮨し人流蟹すし」だけなので全体の平均価格が安めなように思う。よく見たら、レギュラー皿(税抜き100円、都市型店舗は120円)が4皿にお値打ち皿(税抜き150円、都市型店舗は170円)が3皿と蟹系のキャンペーンでこのコスパは凄い。ここら辺が今回のキャンペーンの良かった点と言える。

・ウマイ寿司

ちなみに、寿司で言うと、キャンペーン商品ではないが「ぶりとろ(税抜き150円、都市型店舗は税抜き170円)」や「馬刺し食べ比べ(税抜き580円、都市型店舗は税抜き600円)」はめちゃくちゃウマかったことを追記しておきたい。トロけるぞ


というわけで、愛ゆえに少し厳しい意見となってしまったかもしれないが、冬の寿司メニューは間違いなくウマイ。かに祭に関しては、また年明けくらいに来るだろうから次回に期待することとしよう。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼かに松前(税抜き100円、都市型店舗は120円。以下、都市型店舗は全て20円+)

▼かにの内子のせ(税抜き150円)

▼かにみそ(税抜き100円)

▼本ずわい蟹軍艦(税抜き150円)