ファミレスの中で最も高額なメニューはなんなのか? そしてそのお味は? 読者の方からの「リクエスト」で始まったこの企画『ファミレスの1番高いメニュー全部食う』も第3回を迎えた。今回はコスパ最強の呼び声も高い「ガスト」が登場だ。

ガストはスペイン語で「おいしい」という意味……なんて雑学はどうでもイイとして、普段からガストはかなりリーズナブルなので、逆に「1番高いメニュー」は気になるところ。2021年11月現在、その正体は「うな丼ダブル(1979円)」であった。

・どうせステーキかと思いきや

ガストで1番高いメニューも、どうせステーキに決まっている。経験上、私、P.K.サンジュンはそう思い込んでいた。というのも、これまでに訪れた「ロイヤルホスト」と「デニーズ」では、いずれも「サーロインステーキ」がブッチギリの最高額メニューだったからだ。

確かにガストのステーキも、メニューの中ではトップクラスにお高い。……が、他を圧倒する「牛リブロースステーキ(1649円)」より300円以上もお高い超セレブメニューこそ『うな丼ダブル(1979円)』であった。

今さら申し上げるまでもなく、昔からうなぎはお高い。さらに「絶滅危惧種」に指定されてからのここ数年は、より高級食材と化した感がある。確かにファミレスでステーキよりも高くて腑に落ちるのは、うなぎだけなのかもしれない。

・専門店でいう上うな丼

で、ガストの「うな丼ダブル」である。シングルのうな丼が1209円なので、ダブルになると価格がドドンと700円以上も跳ね上がる計算になるが「うなぎだから仕方ない」と思えるから不思議なもの。専門店ならば「上うな丼」に相当すると考えればいいだろう。

構成は「うな丼」「漬物」「みそ汁」「山椒」となっており、うなぎに付きものの「肝吸い」でなかったところはやや残念なポイントだろうか? それでも白米を覆い尽くす2切れのうなぎは迫力満点だから、ボリューム的には合格と言っていい。

・味は……

んでもって気になるお味だが、お世辞にも「これまで食べたうなぎの中でも最高クラス」とは言えないし、何なら「平均点くらい」とも言い難い。私自身、高級うなぎばかり食べてきたつもりはないが、それでも「下の上」といったところだろう。

残念ながら「ファミレスの域を超えている」とは思えなかったが、逆にいえば「こんなもんだろうな」という予測を下回ってもいなかった。専門店で同じ価格ならうなぎの量が半分くらいになると考えた場合「量を取るか、質を取るか」の問題なのかもしれない。

加えてガストの「うな丼ダブル」で特徴的だったのは、ご飯の量がメチャメチャ多かったこと。うなぎと合わせて「この一杯で満腹にしてやる……!」という強い意志が伝わってきたので、どちらかといえば “食べ盛り向きのうな丼” と言えるハズだ。

・うなぎなら仕方がない

今後、私がガストで「うな丼ダブル」を注文するかどうかはわからないが、少なくとも「うなぎだから仕方ない」と価格の点では納得がいった。うなぎそのものの価格を考えれば、これはこれでアリの最高額メニューではないだろうか。

というわけで、2021年11月時点のガストで最も高いのはうな丼ダブル! そして味はそれ相応!! そういう意味でガストで狙い目なのは、やはり低価格~中価格帯のメニューなのかもしれない。だって「チーズインハンバーグ(659円)」なんて超ガチだもんね。

参考リンク:ガスト公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.