退屈だー! 私(中澤)はたまに平凡な日常に嫌気が差してしまう時がある。来る日も来る日も仕事して、休みになったらアニメ見て、なぜ私の人生はこんな当たり前のことしか起こらないのか? 異世界転生でもしたいわ。

しかし、当たり前だと思っていた日常のひとコマは、ところ変われば革命的な体験だったりすることも。アメリカ人いわく、日本のコンビニや自販機で当たり前のアレがアメリカにはないという。マジかよ! アメリカってアレないの!?

・アメリカ人と雑談していると…

そんな話を聞かせてくれたのはロケットニュース24英語版SoraNews24の記者であるケーシーさん。いや、話を聞かせてくれたというか、雑談してたら分かった感じなのだが。「どうやったら抹茶ラテがアメリカで流行るのか」という話をしていた時に、ケーシーさんがこんなことを言いだしたのである。

ケーシー「あっ! これならいいかも! 日本の温かいペットボトルが出る自販機やコンビニで販売している温かいペットボトルを見たら全員『アメリカにあればいいな!』と言う。

綾鷹はコカ・コーラなので、コカ・コーラ社がアメリカに温かい飲み物の自販機を導入して、その販売機に抹茶ラテを売れば悪くないかも。

自販機自体が話題になるし、同じ機械に温かいコーヒーも売ればリスクは少し減る。抹茶ラテとコーヒーを同じデザインのペットボトルに入れればその分も経費を得られるし、コーヒーを買いに来る人の中に『おっこれなに? 抹茶ラテ? じゃ今度は飲んでみよう』って人もいるかな?」


──私は最初ケーシーさんの発言の意味が分からなかった。なぜ、温かいペットボトルの自販機を導入したら話題になるのか? あれを見たアメリカ人全員が「アメリカにあればいいな」と言うということは、アメリカにはないってことだろうか?

・ケーシーさんいわく

いやいや、そんなバカな。あんなのどこだってあるでしょ。だって温かいだけだぜ? しかし、念のため、ケーシーさんに確認してみた。アメリカでは、自販機とかコンビニで温かいペットボトルは売ってないということですか


ケーシーさん「ないよ。日本で初めて使ったときは感動したぜ!」


──意味が分からない。むしろ、なんでないの? アメリカ人って猫舌なの?

・楽しみにするレベル

ケーシーさんいわく「ホット飲料の自販機はあるが紙カップに温かい液体を注ぐタイプ。コンビニも同じく温かいコーヒーとかは紙カップ。温かい缶やペットボトルの自販機はガチで全くない」とのこと。

マジかよ。当たり前すぎて海外にあるかどうかなんて考えたことすらなかった。しかも、冬しか登場しないものなので、観光で数日アメリカに行くくらいでは気づきにくい違いである。

逆に、アメリカでは日本のコンビニとか自販機で温かいペットボトルが売られていることがそこそこ話題になっているようだ。ケーシーさんいわく、コンビニや自販機で温かいペットボトルを買うのを楽しみに来日する人もいるのだとか。


ケーシーさん「数年前にアメリカ人の友達が日本に遊びに来て、温かい物を自販機から買うのを楽しみにしていたのに10月上旬だったから『まだ早い』と言ったらすごく残念がっていた」

──え、そんなに? だって温かいだけだよ? しかし、個人的にも冬にお世話になっているので、アレが無い世界は確かに不便かもしれない。

というわけで、我々は知らないうちに特別な体験をしている。ケーシーさんの話を聞いて、少しだけ日常のひとコマが輝いたのでした。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.