栗の季節ですねえ。コンビニでは栗を使ったスイーツが並び、パン屋やケーキ屋ではモンブランをはじめとする栗商品がショーケースを彩っている。

そんななか大手ファミレスの「ココス」は2021年10月14日よりマロンフェアをスタート。ココス史上1番の高さを誇る「大人のキャラメルマロンパフェ」(税別790円)の販売を開始した! がしかし、あまり話題になっていない気が……。なぜなのか、その理由を考えてみた!

・ココス史上1番の高さなのになぜ?

昨年大好評だったココスのマロンフェア。なかでも「ゴロゴロマロンのモンブランパフェ」(税別1090円)は人気で一時食材の供給が間に合わずに販売休止になったほどだ。


ところが今年はそれほどではない。ココス史上1番の高さ、約30センチのパフェなのに!? なぜなんだ! 気になったので食べて確かめることにした。


・高さはある……が!

今回のフェアの販売商品は「和栗のクリームモンブラン」税別490円、「大人のキャラメルマロンパフェ」790円、「マロンのグラスパフェ」390円 、「マロンのさくさくミルフィーユ」590円の4品だ。


写真からもパフェのデカさが伺える。ココスのデカいパフェと言ったら、今年のストロベリー & ピスタチオフェアで高さ26センチの「クイーンいちごパフェ~ピスタチオソースとともに~」(税別1190円)を販売していたことが思い出される。


あれを凌ぐ高さのパフェ!? そりゃ期待できる! ということで出てきたのがコレだ!


う~ん……、高さはある。たしかにデカいんだけど、視覚インパクトはいちごのパフェに及ばないかなあ。渋皮栗はハーフカットのものが4個。昨年のマロンパフェはグラスのフチを覆うほど栗がのってたはず。今年はスケールダウンした感じが否めないなあ。


とはいえ、栗の不足分は高さでカバーしている。しかも昨年よりも価格が安くなっている点も見逃せない。サイズアップでお値段ダウンは評価して良いだろう。


トップのホイップクリームの中には渋皮栗のアイスが隠れている。これが思いのほかウマかった。グラス全体の構成として、トップに味の強いものを布陣している。パフェの前半で胃袋を鷲づかみにしていく作戦のようだ。

だが、中盤から戦力は弱まる。とくに中ほどにあるチョコクリスピーとマシュマロは、パフェを盛り上げるのには若干力不足か。「カサ増し要員」という雰囲気もなきにしもあらず……


パフェ後半戦、グラス底の「ブランデー香るカカオゼリー」が良い仕事をしていた。濃くて深い味わいが、味を上手くしめくくっているおかげで、満足感を得ることができた。


・考察

スイーツ好きを自負する私(佐藤)なりに、今季のマロンパフェが昨年ほど話題にならない理由を考察してみた。

まず、今季パフェは高さを除けば、昨年よりグレードダウンしたと言わざるを得ない。トップの栗の数が明らかに減っている点を、高さだけでは補うことができなかったのかも。その分、価格は安くなってはいるけど、見た目のインパクトは乏しいかなあ……。

せめてもう少し渋皮栗を配置するかモンブランクリームを乗っけてくれると、もっと期待値が上がって、食べた時の満足度は高くなったはずだ。


さてクリスマスメニューにどんなパフェを用意しているのか? ココスの次のフェアメニューに期待したい。

・今回訪問した店舗の情報

店名 ココス中野店
住所 東京都中野区中野6-32-10 オークビル中野1F
時間 7:00~翌2:00(L.O.1:30)

参考リンク:ココス
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24