すっかり浸透した感のある抹茶ラテ。カフェなどでは以前からメニューにあったが、『綾鷹』や『クラフトボス』などペットボトルのものがコンビニで販売されだしてからまた一段と身近な存在になった印象。

そして、そんな『綾鷹』を飲んで「マジでウマイ」と評したのは、ロケットニュース24の英語版SoraNews24の記者であるケーシーさんだ。

・綾鷹に衝撃

現在、アメリカ人のケーシーさんは綾鷹の抹茶ラテを飲んで衝撃を受けたそう。以前、私が綾鷹とクラフトボスを飲み比べた記事を読んで以下のように連絡してきてくれた。

ケーシーさん「そうなんだよ! 綾鷹はマジでウマイ。好みのドストライク。綾鷹がウマかったから、クラフトボスの抹茶ラテも飲んだんだけど、ボスの方はミルクがメインのように感じて、『これぐらいミルクを飲みたいと思う時は牛乳飲めばいいんじゃない?』って感じだった。抹茶感があまりに少なくて逆に『ミルクの味を邪魔している』と感じた。

その反面、綾鷹は抹茶感の方が強くて、それに少しミルクが入っているため100%抹茶よりガブ飲みができて最高! 抹茶パウダーを買って自家製を作ってみようとしているけど、まだまだ失敗作の連続なんだよね」

──と、熱っぽく語るケーシーさん。自分で再現しようと試みたりもしているようだから、日本人の私よりハマっていると言えるだろう。

・抹茶ラテはアメリカで流行るか

日本とアメリカを行き来しているケーシーさん。そもそも、抹茶ラテ自体はアメリカにあるのだろうか。


ケーシーさん「アメリカでは抹茶ラテはあまり見かけないな。最近抹茶スイーツがブームになっていたり、抹茶は少しずつ普及しているところだけど、まだ普通のコンビニに抹茶ラテはない」


──あるにはあるが、日本ほど市民権を得ていない感じのようだ。そこで本場の抹茶ラテとアメリカの事情を知るケーシーさんに抹茶ラテはアメリカで流行るかを聞いてみたところ……

ケーシーさん「アメリカで流行るかなぁ……多分難しい壁になるのは甘さが低めなこと。確かに甘味があるけど、アメリカの一般的なスイーツやおやつと比べたら控え目だからな。そこで中途半端な甘さと思うアメリカ人は少なくないかもしれない。

あとはアメリカ人はタピオカと比べてしまう可能性がある。『アジア+甘い+飲み物』というポジションが既にタピオカに取られていて、2つを比べたらタピオカは豪華な雰囲気、食べる感覚もあるので自分へのご褒美のデザートな感覚として楽しめる。

なんとなくだけど、“店で抹茶ラテを飲む” という行為に人気が出れば、その後普通にコンビニやスーパーの商品として展開されるポテンシャルがあると思う。たとえば和風カフェを作って、抹茶ラテが人気メニューになったり、アメリカにある日本料理の店には抹茶ラテがあったり、そうなったら突破口になるかも。

基本的にアメリカ人はシンプルな物より豪華な物がブームになるけど、抹茶ラテに他の余計な材料を色々入れると抹茶ラテじゃなくなるしなあ……」

──とのこと。簡単に言うと、アメリカの事情的に抹茶ラテが流行るのはなかなか厳しそう。しかし、1行程度の質問に対し、抹茶ラテの側に立ってガチで売り方を考える意見が23行送られて来たので、とりあえずケーシーさんの抹茶ラテ愛は本物だと思った。

カレーしかり、ラーメンしかり、日本で独自の進化を遂げたものが海外に受け入れられることは珍しくない。事情的に厳しいという見解もあったが、ケーシーさんも「いつかアメリカでも抹茶ラテがブームになるといいな」と思っているという。アメリカ人も虜にする綾鷹。数年後には綾鷹に全米が泣いているかもしれない。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.