アウトドア用品の人気が爆発中のワークマンから、なんと本格キャリーバッグが登場した。旅行やアウトドア、ビジネスでも使えるよう設計された多機能バッグとのことで、かなり優秀らしい……という情報を、先日行われた「秋冬シーズン新作発表会」で教えてもらった。

たしかに夏に発売された「タフ旅リュック」も一瞬で完売するほど好評だったうえに、今回も “旅のプロ” なるアンバサダーが開発協力したという。これは期待できそうだぞ……てことで、発売されるや否やゲットした。さっそく実際に使ってみて機能等を確認したい。

・ワークマンまさかの本格キャリーバッグ

作業服の枠をこえて活躍の幅を広げるワークマン。いよいよトラベルグッズ界に進軍である。ハードな使用環境で力を発揮するプロ品質なアイテムは、おそらく “旅” との相性も良いだろう。本日の主役『マルチユースキャリーバック』は9800円。容量は35リットルだ。

ちなみにこちら、低価格ながら愛され続ける品質の作業用ブランド「WBS(ワークマンベストの略)」の商品で、見た目は定番のブラック。表面に少しツヤがある理由は……


防水生地を使用しているから。

完全防水ではない(止水ファスナーは使用していない)ものの、中身が濡れにくい設計となっている。聞けば「仕事で傘をさして移動する時も便利」とのこと。なるほど、必要十分な防水機能だ。おし、この調子でどんどん機能を紹介していくぞ。


キャリーハンドルは上部に隠されている。ファスナーを開けて……


グイッと引き出して使用する。ま、ここはそこまで驚きポイントではない。


意外とありがたいのは大型のフロントポケット。キャリーバッグはガバッと広げないと荷物を取り出せないイメージがあるが、フロントポケットに入れておけば楽々。雑誌なら10冊くらい横からスッポリ入るぞ。


同じくPC等もフロントポケットに入れておけば、空港の保安検査場で出さなければならない場面でもサクッと取り出せるだろう。いちいちガバッと広げるのは面倒だからな。なお、カギは付いてないので貴重品は別で管理しておくか、ベルト型のカギを後付けすべし。


それではメインの収納へ。バックルをカチャッと外してガバッと……


オープンッ!


うむ。両サイドに大きめの荷物を入れる「メイン収納」と「サブ収納」があって、小物を入れる「ファスナー収納」もある。いわゆる定番のカタチだ。ちなみに真ん中のファスナー収納を丸めたら、収納幅が広がるそう。ふむふむ。


では、実際にアウトドアで使うことを想定して荷物を入れてみたい。35リットルでどのくらい収納できるのか。ワークマンで購入したアルミテーブルコンパクトローチェアをはじめ、大きめのタープ(日よけ・雨よけの布)や寝袋、カセットコンロ等も用意して……


ギュギュッと突っ込む。メイン収納には寝袋やローチェア、テーブルを入れて……


サブ収納に、タープとコンロ、その他(ペグやハンマー)を入れた。けっこう入るな。


んで、バタンとフタをして……


ギュッ、ギュッ、とチャックを閉めることが……


できた。とりあえずキャリーバッグに入れたい大物はしっかり入ったぞ。チャックがはち切れる感じもない。驚くほどではないにしろ、ちゃんと頑丈かつ収納力も十分だ。


最後に外へ出て「持ち運びやすさ」も確認しておこう。二輪タイプだから引いて使うのが基本となる。四輪であれば身体のとなりで持って押すこともできるが、このくらいのサイズであれば引いて使う方が扱いやすい。


キャリーハンドルを収納しても「上部」「両サイド」に持ち手が付いているので、階段等の持ち運びにくい場所でも問題なさそう。


やはり “旅のプロ” が開発協力しているから「フロントポケットの使いやすさ」と「移動のしやすさ」はよく考えられている。相変わらずタフで雨にも強い。収納力さえ問題なければ十分満足できるのではなかろうか。ロゴ無しでシンプルなデザインだから使い勝手はいいだろう。

ただ現在(2021年10月27日時点)は完売状態。11月上旬頃にオンラインショップで再入荷するとのことなので、気になった方は商品ページTwitterを確認しておくこと。そろそろ旅行に行く準備をしてもいい……ですよね。2〜3泊くらいなら十分使えると思うぞ!


参考リンク:ワークマン「マルチユースキャリーバッグ」 / Twitter
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.