製薬会社アンブレラ……世界の人々の健康と医療に貢献しているふりをしながら、裏では生物兵器の開発に暗躍する悪徳企業だ。

……もちろん現実の話ではなく、サバイバルホラーゲームの金字塔「バイオハザード」シリーズに登場する架空の企業。ゲームは未プレイでも、映画版でご存じの方もいるかもしれない。

そんなアンブレラ社の製品を、カプコンストアで扱っているのである。なんだか危険な香りがする。


・「アンブレラ社 入浴剤(グリーンハーブ・レッドハーブ)」各550円(税込)

今年8月に発売したのだが、ようやく入手できたアイテムをご紹介したい。「ハーブ」がテーマの入浴剤である!

シリーズでハーブといえば、数種類を調合して使う体力回復アイテムとしてお馴染み。とりわけレッド × グリーンは大回復するわ、インベントリ節約になるわで、基本の調合といえるだろう。

その優れた効能は、アンブレラ社の目にも留まったようだ。どちらかというとアンブレラ社からこうむったダメージを回復するために使うもので、ちゃっかり製品化しているあたり図太いが、ともかく同社の入浴剤として誕生。

パッケージには親しみを覚えるハーブの姿が。見つけると心底ホッとするあの感覚がよみがえる。文字通り、命が延びたような……。

しかし赤と白のアンブレラマークには不吉な予感しかない。


成分としては「入浴用化粧品」となっている。


残念ながら薬包紙はないが、ゲーム中のように紙に出してみよう。量はたっぷり25g。レッドの方はきれいなワイン色。

グリーンは「ビリジアン」とでも呼んだらいいのか、青みの入った、なかなか強烈な色である。

そしてツンと鼻をつくような香りが広がる。決して悪い匂いではないのだが、少なくともハーブというよりは化学薬品のような刺激臭である。

さっそく湯に入れてみよう。基本的にレッドハーブは単体では効果を発揮しないので両者を調合すべきだが、入浴剤を混ぜてもよいものか筆者には知識がないためやめておく。


うわわわわ、これはっ!


バイオハザード発生!!!


ものすごい色である。バスクリンを10倍くらい濃くしたような……。ここまで強烈なグリーンは身近に思い浮かばないのだが、たとえるならば人間ドックなどの検便キットで、濃~い緑色のチャック付き袋に検体を入れることがある。あのカラーである!

プレスリリースでは「これさえあればゾンビにかまれても一安心?」という頼りない一文と、「ハーブの香りに包まれて癒しのバスタイムをお楽しみください」とアピールがあるので一応入浴してみると……


薬液につかった死体のようになった。


気を取り直して今度はレッドハーブを試してみよう。ほかのハーブと調合することで、効果を何倍にも高めてくれるアイテムだ。


ええっっっ


ち、血の池地獄……!!!!


もはや、なにかの事件現場である!


・まだあるアンブレラ社グッズ

なお、使用後は浴槽への色移りなどもなく、きれいに流せたのでご安心いただきたい。ビジュアルのインパクトが強すぎて、効果効能についてはよくわからなかった。恐るべしアンブレラ……。

カプコンストアでは、アンブレラ社の企業ノベルティであるボールペンやレポートパッドも取り扱い中(在庫の変動あり)。レポートパッドなんて、いかにも重要アイテムっぽく探索エリアに配置されていそうだ。飲んだらやばいことになりそうな「アンブレラ社製 錠剤風ラムネ」なんて商品もある。

カプコンストアトーキョー、カプコンストアオーサカのほか、PARCOオンラインストアで通信販売も可能。ただし、くれぐれもバイオテロには用心して欲しい。クリーンな製薬会社は、あくまで世をあざむく表向きの顔なのである。


参考リンク:PARCOオンラインストア(CAPCOM STORE TOKYO)
執筆:冨樫さや
Photo:PR TIMES、RocketNews24.
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