大手スーパーとして知られるライフ。可もなく不可もなくな感じはスーパーマーケットの平均点的存在と言える。ある日、そんなライフで見慣れない文字が目に飛び込んできた。商品にこう書かれていたのである。「地獄」と

どうやら、激辛レトルトカレーのようだが、『地獄のカレー(税込み648円)』とはまた突き抜けたネーミングである。そんなに辛いのだろうか? そこで食べてみることにした。

・煽りに煽るパッケージ

黒地に炎が描かれたパッケージの『地獄のカレー』。よく見ると「完食できたら天国に行けるかも…?」と書かれている。え、そんなに!?

しかし、前述の通り、ライフは平均点的なスーパーだ。品揃えも1人の100点より全員の80点を取りにいってる感じがする。そんなところが食べられないレベルのレトルトカレーを置くだろうか

・食べてみた

湯煎してパウチを皿に開けてみると、具は少なめでカレーソースが主体。色的にも全く普通のカレーである。ほらやっぱりね。パッケージ煽りすぎでしょ。パクリ


お、意外とウマ……


い?


痛い痛い痛いッ!!!

辛いっていうか痛い! カレーの旨みを感じたかと思ったら一瞬で通りすぎて後から辛さがやって来る。その辛さがじんじんと増していって口の中にずっと残り痛みに変わる感じ。トロみがあるぶん余計に残る。


こういった後を引く辛さが苦手な私。正直、ひと口で十分だ。しかしながら、開けてしまったからには完食したい。

・一瞬の隙

そこで着目したのが辛くなる前の一瞬。旨みを感じている間に、次のひと口を食べれば、旨みが数珠つなぎのように繋がってウマイだけで終わるのではないか? さっそく試してみよう。パクリ。やっぱりウマ……


ここで次をパクー!


ウマイ


イケる! イケるぞコレ!!


完食できたー!


だがしかし……


この後めちゃくちゃ辛かった。

・人はみなマグロ

止まったら終わるマグロみたいな食べ方だが、開けてから「これはキツイ」と思った場合の最終手段として覚えておいて損はないだろう。辛い時ほど泳ぎ続けろ。人は誰しもが人生という海を泳ぐマグロなのだから。

なお、完食しても天国には行けなかったことを追記しておきたい。辛いだけである。が、それもまた人生。荒波を越えていけ。

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執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.