「開店から20分か30分くらいで売り切れました」

ネットで話題の、チョコ菓子「紗々」と銀座コージーコーナーがコラボした「紗々ミルクレープ」。2021年9月14日から販売が開始された新作だ。しかし販売初日に最寄りの取り扱い店舗に買いに行った筆者が目の当たりにしたのは、圧倒的な競争率の激しさだった。

・税込み453円

コージーコーナー公式HPによると、今回のロッテとのコラボは「紗々」のリニューアルを記念してのものだそう。「紗々」については今更説明するまでもないと思う。その辺のお店で昔から売られている、あのチョコレートの「紗々」だ。ちなみに1995年から販売していたらしい。

そんな「紗々」の、パリパリしつつも素早く溶けていくあの感じを、コージーコーナーが定番のミルクレープを用いて表現したのが「紗々ミルクレープ」。お値段は税込み453円。注意すべきは、店舗限定という点だ。

取り扱い店舗の一覧は、コージーコーナーの公式HPにて閲覧することができる。「もっと絞り込む」の項目にある「別のエリア」から、お住まいの都道府県を指定すれば、最寄りの店舗を特定できるだろう。

筆者もさっそく食べるべく初日に店舗に向かったものの、秒殺されたのは冒頭で述べた通り。参考までに、筆者が訪れた住宅街の中のスーパー内部に併設された店舗だと、初日には18個入荷し、それが20~30分で売り切れたそうだ。そして翌日にリベンジしたところ……


ラス1じゃん


危うく敗北するところだったが、どうにかゲットに成功。会計中にも「紗々ミルクレープ」を求める人が後を絶たなかった。あと10秒遅れていたら買えなかったかもしれない。店舗の場所にもよるとは思うが、そこまで都会でもない場所の店舗でもこの感じ。それなりに人口が多い場所では開店直後を狙うのが正解だと思う。


・ミルクレープ

ということで、こちらが辛くもゲットできた「紗々ミルクレープ」だ。トップ部分の二種類のチョコが交差している感じがいかにも「紗々」。


この部分について、見た瞬間は硬いのかと思ったが、わりと柔らかいことが発覚。パリパリ感もあるが、しっとり感も同居している。フォークを挿すと、軽い手ごたえと共にバターのように切れていく。


横から見ると、通常のミルクレープにおけるクレープや生地が、ことごとく茶色くなっているのがわかる。これはココアクレープだそう。間に挟まっているのは生クリーム入りホイップクリーム。


背面部分はこんな感じ。間に挟まれているクレープの端部分がはみ出たものが、重なり合っている。


・新感覚「紗々」

食べてみると、味の面ではかなり「紗々」度が高い。しかし食感の面では、ミルクレープらしいクリーミー感やしっとり感がある。なるほど、これはウマい。


本物の「紗々」を用いずに、あくまでもコージーコーナーのミルクレープで「紗々」を表現している。薄いクレープの間からジュワっとクリームがあふれ出てくるミルクレープの食感はそのままに、味的には「紗々」。

パリパリとした食感も絶妙な塩梅で実装されている。ただしこのパリパリ感には注意が必要で、少しでも溶け始めるとたちまち消え去ってしまう。最初の一口はしっかり冷えていてパリパリだったが、この記事のための撮影でストロボを当てていたら、すぐに失われてしまった。

普段のアイスのレビューなどでも強い光を当てることは多いのだが、それらの経験的に「紗々ミルクレープ」のパリパリ感はなかなか温度に敏感な気配を感じる。持ち帰りに時間がかかる場合、たとえ保冷剤があっても家に着くころにはパリパリしなくなっている危険性。

万全を期すなら、冷蔵庫でしっかり冷やしなおしてから食べた方が良いのではなかろうか。パリパリ感が喪失すると、「紗々」的に少し残念な感じになってしまうと思われるので。参考になれば幸いだ。

参考リンク:銀座コージーコーナー
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.