食欲の秋だ。そして芋の秋だ。昨年(2020年)もお伝えした気がするが、この時期になると記者のまわりでは芋に関する情報交換(通称・芋活)が盛んになる。

当然の如く2021年も8月末ごろから、友人間のLINE上には続々と芋情報が集まってきている。その中で、ファミマにて9月7日より『お芋掘り』がスタートすることを知る。さつまいも商品が17品一斉に発売されるとのことだ。記者もさっそく、デザートとパンの全5品を購入してみた。 


・黄色いファミマ

17品も一体何が販売されるのかと気になるだろう。これだけの数の芋商品を打ち出すだなんて、ファミマ商品開発部に余程の芋好きがいると見て間違いない。知らんけど。

内訳はデザート(3種)・焼き菓子(4種)・和菓子(1種)・アイス(2種)・チョコなどの菓子(4種)・パン(2種)・飲料(1種)だ。

西日本エリアでは焼き菓子と和菓子の販売開始日が異なるほか、アイスは地域によって価格が異なる。加えて沖縄では取り扱いがなかったり、仕様が違うモノがあるので要注意だ。

さて。最寄りのファミマに行くと入り口にドドンと『お芋掘り』フェアのポスターが貼ってあり、並々ならぬ気合いを感じる。店内に足を踏み入れると、そこかしこに芋……芋……芋……芋ぉぉぉぉぉぉ……!! 

いまだかつて、ファミマがこんなにも黄色いことがあっただろうか。嬉しくなりながら、上記の通りデザート全種とパン全種の計5品を購入だ。さっそく家に帰って、芋祭じゃぁぁぁぁぁー!!!!


・国産紅はるかペーストを使ったタルト

栄えあるラインアップは、紅はるかのスイートポテトタルト(税込210円)・紅はるかのスイートポテトクレープ(298円)・安納芋の和パフェ(同)・スイートポテト蒸しケーキ(138円)・大学芋なスティックドーナツ(同)である。


思わず「ひゃっほう!」と小躍りしたことは言うまでもない。見ているだけで幸せになる光景だ。まずは『紅はるかのスイートポテトタルト』から、いってみよう。


手で持つと思いのほか柔らかめで驚いたが、食べてみるとさらにビックリ。舌触りがねっとり濃厚で、中心部分から芋の味がにゅるにゅるっと染み出してくる。

原材料を見ると、さつま芋ペーストとある。しかも、国産紅はるかで作っているようだ。全体を香ばしくあぶってあるなど、随所にこだわりを感じる一品だ。ウマい!


・さつまいもペーストがギッシリなクレープ

お次は『紅はるかのスイートポテトクレープ』。こちらは縦に切ってみたのだが、断面がなかなかに壮観だ。端から端まで、ギッシリとさつまいもペーストが入っているではないか。


こちらも先ほどのタルト同様、国産紅はるかを使用したペーストだ。甘すぎずしっかり芋の味と舌触りのするペーストと、もっっちりとした皮の相性が抜群である。こちらもやはりウマいっ!! 


・トータルのバランスが取れたパフェ

さて『安納芋の和パフェ』はどうだろうか。なんとも具沢山で、食べ応えがありそうだ。スプーンですくうと茶色のプルンとした物体が出て来るが、こちらは黒蜜わらび餅である。


大部分を占めるのは、安納芋ムース。そして安納芋クリームと安納芋スイートポテト、黒蜜ホイップ、もちもちの白玉、北海道産小豆の粒あんなどがトッピングされている。

底のわらび餅はアッサリ目、そして濃厚な安納芋パラダイスで、トータルのバランスがうまく取れた1品である。上品な味わいで言わずもがな、ウマいぞっっ!!!! 


・素朴なホットケーキのような蒸しケーキ

いやはや、これまででハズレは何ひとつなしだ。これはパン部門も間違いないとみて良いだろう。手のひらサイズの『スイートポテト蒸しケーキ』を半分に切ってみる。


中から何か出て来るかと思いきや、特に何も出て来なかった。奇麗な黄色い断面である。安納芋入りの餡が練り込まれているらしい。口に入れると、これは……パンじゃないな! 

よくよく商品名を見ると “ケーキ” とあるではないか。そう、こちら蒸しパンというには、あまりにも優しい舌触り。もっちりしっとりで、素朴なホットケーキのようなのだ。


爽やかな甘みと、鼻から抜ける芋の香り。思わず感心して製造元を見ると、フジパンだった。プロフェッショナルの腕を感じる1品である。むむむむむ……やっぱりウマいぜっっ!!!! 


・存分に大学芋らしいスティックドーナツ

すでに満ち満ちているが最後に『大学芋なスティックドーナツ』をいただくとしよう。封を開けたら、しょう油と芋の良い香りがする。まさしく、大学芋のアノにおいだ。


包丁を入れるとサクッと切ることができ、中身がしっかりと詰まっていることを確認。食べてみると、まったり甘い。水あめと黒ゴマ効果で、食べ応え十分だ。

芋感はそのほかの商品に比べるとやや劣る気がしたが、こちらの商品コンセプトは大学芋。大学芋らしさは十二分に味わうことができた。ふむふむ、こちらもウマい。


いやはや、心もお腹もいっぱいである。ファミマはいつから芋専門店になったのかと思うほどに、芋を堪能できた。恐ろしいのは、ここで紹介したものは『お芋掘り』関連商品の ほんの一部でしかないことだ。

デザート・パンともにいずれも美味しかったが、さらなる芋の高みを目指し、今後しばらくはファミマ通いが続きそうだ。みなさんも一緒に芋活、はじめようぜ!!

参考リンク:ファミマのお芋堀り
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼デザート、パンともに全部美味しかった

▼芋活がはかどるぜっ! 

▼ファミマへ急げ~!!!! 

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