キャンプ料理の定番アイテム「メスティン」を使ったら、かなり楽に本格料理を作ることができる。『タンドリーチキンライス』に挑戦してあらためて感じたことだが、前もって準備さえしておけば、現地で手軽に美味しい料理が食べられるぞ。

そこで今回は「家でここまでやったら楽!」というアドバイスをしつつ、タンドリーチキンライス作りにチャレンジした様子を報告したい。自分で言うのも何だが……出来栄えは過去最強クラスだった。見た目・味ともに大満足。やはり簡単なのが1番ということですな!

・簡単キャンプ飯

今回もSNSで “簡単キャンプ飯の作り方” を発信している『兼業主夫のケン』さんの動画を見ながら作っていく。材料が多いだけで「あ、難しそう」と思ってしまう料理初心者の私でも、ゆっくり手順を確認しながら作ったら美味しくできたぞ。レシピは以下のとおりっ!


・タンドリーチキンライスのレシピ

【材料】
米:0.8合
水:150ml
玉ねぎ:1/8個
パプリカ:1/8個
コーン:40グラム
カレー粉:小さじ1
コンソメ:小さじ1/2
(メスティン・固形燃料)

▼タンドリーチキン
鶏もも肉:1/2枚分(約150グラム)
ヨーグルト:大さじ1
カレー粉:小さじ1
ケチャップ:大さじ1/2
パプリカパウダー:小さじ1/2
おろしニンニク:小さじ1/4
おろしショウガ:小さじ1/4
塩コショウ:少々


【作り方】
その1:下準備は家でやっておこう。まず、鶏もも肉を一口大に切ってビニール袋に入れる。


塩コショウも入れて揉み込む。


その2:ビニール袋を広げて、ヨーグルト……


カレー粉


ケチャップ


パプリカパウダー


おろしニンニク、おろしショウガを投入。


その3:混ぜ合わせて揉み込み、冷蔵庫かクーラーボックスで約3時間寝かせる。とりあえずここまでは家でやっておこう。丁寧に下準備をしておけば勝利は確実だ。

なお、ケンさん曰く「時間がなくても1時間は寝かせることをおすすめします」とのこと。


その4:メスティンに米と水を入れ、30分ほど吸水させる。これも水筒に米と水を入れて移動すれば、現地に着くまでの間に吸水できるだろう。移動時間が1時間になっても2時間になっても問題なし。


その5:玉ねぎとパプリカをみじん切りにする。みじん切りした状態でジップロック等の保存容器に入れておけば、さらに現地での調理が楽になるぞ。


その6:ここから先は現地で。吸水を終えた米にカレー粉とコンソメを加えて混ぜ合わせる。


その7:漬け込んだ鶏肉をタレごと投入。


その8:玉ねぎ、パプリカ、コーンを投入。フタをする。


その9:固形燃料に火をつけてメスティンをのせる。吹きこぼれ防止のため重石をのせておく。あとは火が消えるまで放置。

なお、コンロを使う場合は強火にかけて、沸騰したら弱火にしてチリチリ音がするまで(目安は10分)加熱する。


その7:固形燃料が燃え尽きたら、タオルに包んで15分ほど蒸らす。


その8:蒸らし終えたら……ヤケドに気をつけてオープン!


軽くかき混ぜて盛り付けたら……


完成だっ!


・準備が命

かつて本田圭佑選手が言っていたように「勝負を決めるのは準備」である。鶏もも肉を漬け込む作業と、玉ねぎ・パプリカをみじん切りにする作業を事前に行っておけば……現地では勝ち試合を見守るだけ。全部メスティンに入れて火をつけたら、あとはもう勝手に美味しくなる。

スパイシーながらもまろやかなタンドリーチキンは、料理初心者のオッサンが作ったとはとても思えぬ深みのある味に……! ほったらかしなのにスッゲーうまい。まるで目を離したすきに有名レストランのシェフが手を加えたレベルの完成度である。感動。

──そんなわけで、自宅で手順通りに準備をすれば失敗することはない……と思うので、気になった方はぜひマネをしてみてほしい。そういえば「ツナと塩昆布の炊き込みご飯」もほったらかしだったな。さらに簡単なので、そちらもぜひ!


参考リンク:YouTube「兼業主夫ケンのキャンプ飯チャンネル」,used with permission.
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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