2021年の流行語大賞にきっとこの名前は入ってくるはず。そう「マリトッツォ」だ。イタリア発祥のスイーツで昨年末から年明けにかけて爆発的な人気を博し、いまだにその勢いは衰えることを知らない。

そんな中、ローソンがついに動いた! ウチカフェスペシャリテとして「澄(すみ)ふわマリトッツォ」(税込260円)の販売を開始したのである。

実際に食べてみたところ味だけではなく製造者にも驚いた! こ、これは日本のマリトッツォ界の裏側ではないのか……。

・すでに人気商品

ローソンの「澄ふわマリトッツォ」は2021年8月17日から発売された。翌日にはネット上で話題になり、最寄の店舗では品切れのところもチラホラ。私は慌てて近隣の店舗を数軒探し、ようやく見つけることができた。


先にも書いたように同商品は「ウチカフェスペシャリテ」だ。ウチカフェはローソンのスイーツブランドで、そのスペシャリテということは上質な商品であることを意味しているのだろう。


袋から出すと、“クリーム坂” はなかなかの急こう配(ばい)だ。はみ出し度合いは合格点である。


表面に見える黒い点々はバニラシードだろう。スペシャリテだけあって本格的な商品に仕上がっている。


サイズは手にちょうど収まるくらい。セブンイレブンのマリトッツォと同じくらいの大きさである。


食べると、ブリオッシュ生地のパンのホロリとした食感。そしてクリームが口いっぱいに広がる。クリームにはマスカルポーネを加えていて、濃厚なのになめらかな味わいだ。


・日本のマリトッツォ界

クリームの底にはヘーゼルナッツチョコが入っていて、柔らかい甘さの中にサクリとしたアクセントをそえている。甘すぎないバランスの良いスイーツだ。これがコンビニで手に入るのだから話題にもなるよなと思ったところで、ふと袋に書いてある商品詳細を見たら……


この商品の製造者は……


山崎製パン株式会社!!


驚いたのは他でもない。山崎製パンは自社商品を手掛けているほか、デイリーヤマザキでもオリジナルのマリトッツォを販売しているのだ。そのほかにサミットストアの商品も同社が製造をしており、まさかローソンのモノまで製造していたとは。


もしかして日本のマリトッツォ業界は山崎製パンが牛耳っているのかも……


なんて夏らしくホラーっぽい想像を勝手にしてしまったのであった。と、とにかく、まだブームは終わらない! ローソンのマリトッツォもチェックしてみてくれよな!

参考リンク:ローソン
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24