サイゼリヤは昨日2021年6月30日よりグランドメニューを改訂。夏の新メニューを新たに発売した。『サルシッチャのグリル』や『ホット骨付きももの辛味チキン』などなど、気になる商品が数多く並ぶ中、一際目を引いたのが……


『煉獄のたまご』


という謎のメニューだ。煉獄の……たまご? ハッ! ひょっとして……煉獄杏寿郎のたまごか? 『煉獄のたまご』とは、煉獄さんのたまごなのか!? ちょうど編集部に煉獄さんがいたため、一緒に食べに行ってみることに。

・煉獄さん

あなたは『鬼滅の刃』の映画に感動しすぎて美容室で「煉獄杏寿郎にしてください」と言った男、中澤星児を覚えているだろうか? スゴ腕美容師さんの手によって中澤星児は去年、ちょっとハゲてる煉獄さんになれたのである。

今日はそんな煉獄さんと一緒に『煉獄のたまご』を食べるため、編集部近くのサイゼに煉獄さんを呼び出した。煉獄さんと会うのはずいぶん久しぶりだが、煉獄さんは「俺は俺の責務を全うする」と言ってこれを快諾。わざわざ来てくれることに。


さすが当サイトの柱だ。


…………。


ただの中澤星児やないか!!

・解けた魔法

昨年10月の煉獄さん、そして今年5月のディカプリオを経て(IKKO説あり)、どうやら中澤星児はただの中澤星児に戻ってしまったようである。煉獄さんの要素に関してはほぼ皆無と言っていい。

でもせっかく来てくれたので、中澤星児には “かつて煉獄さんだった男” として取材に同行してもらうことに。本人も気持ちだけはめちゃくちゃ煉獄だ。

・サイゼの新メニュー

さて、あまりサイゼっぽくないネーミングが印象的な『煉獄のたまご(税込300円)』だが、その正体はイタリア家庭の卵料理。サイゼ版では煮込んだトマトソースに卵が二つ落とされている。カリッと焼かれたパンでディップして食べるようだ。

辛いかと思いきや、そんなことはなく、かわりにニンニクが効きまくっていて美味。粉チーズを大量にかけたくなってくるな。『アーリオ・オーリオ』と合わせてもいいし、ワインを飲みながらチビチビやるのもいいだろう。しかし、どうしてこれが煉獄なのか?

・煉獄の理由

サイゼリヤによると、煉獄とはカトリックの教えで天国と地獄の間にあるとされる場所のことらしい。魂が天国に入る前、ここで炎によって浄化されるそうだ。ぐつぐつと煮立ったトマトソースを煉獄に見立てたことが料理名の由来になっているんだとか。

マジかよ、ってことは……煉獄さん何も関係ねーじゃん。これでは中澤星児がサイゼについてきただけである。一体どうすれば……? 頭を抱えていると、おもむろに『煉獄のたまご』を手に取る中澤星児。


ディップしてガブッと一口。すると……


「うまい! うまい!」


責務を全うしてきた。


・新メニューの弐

せっかくなので、同じく新メニューの『サルシッチャのグリル(税込450円)』も注文してみたい。サルシッチャとは、ひき肉とハーブを腸などに詰めたイタリア料理のことだ。ソーセージとは似ているようで少し異なる味。サルシッチャにはどこか異国情緒が漂う。

西洋ワサビにクリーム、野菜を加えたレフォールソースにつけて食べれば、今すぐビールかワインが欲しくなること間違いなし。


一方、中澤星児はというと……


「うまい! うまい!」


やはり責務を全うしていた。


・新メニューの参

そんな中澤星児が「よもや、よもやだ!」みたいな表情を浮かべた新メニューが『ホット骨付きももの辛味チキン(税込700円)』だった。こちらはホットソースによって相当辛く仕上がっているという(隣はチーズソース)。

てっきり「うまい! うまい!」と言うかと思いきや、チキンとにらみ合って動かない中澤星児。果たして中澤星児は責務を全うできるのか? そして最終的に……


「奥義 玖ノ型 煉獄!」


「心を燃やせェェェエエエエエ!!!」




心を燃やしながら新メニューを見事完食。


ちゃんとやって帰っていった。


– 完 –

参考リンク:サイゼリヤ(PDF)
執筆:あひるねこ
かつて煉獄さんだった男:中澤星児
Photo:RocketNews24.
Screenshot:iOS「Makaron」