結論、優勝だ。2021年6月29日から都内のセブンイレブンで「お店で揚げたカレーパン 」が販売開始となった。これまでカレーパンといったら菓子パンの棚に並んでいるのが「いつもの光景」だったが、ついにホットスナックコーナーへと進出。つまり、揚げたてでカレーパンが食べられるようになったのだ。

かつての「コンビニの味なんて(笑)」などといった声を実力でねじ伏せてきたセブンイレブン。一体、ニュータイプのカレーパンはどんなものなのか。詳細は以下の通りである。

「お店で揚げたカレーパン 」は現時点だと神奈川県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、そして東京都の地域限定で販売されている。一部取り扱いのない店舗もあるとのことだが、都内では先に書いたように今日から販売しているところが多い。

地域限定とはいえ人口の多い都内で売り始めたあたり、それなりに勝算もあるのだろう。現に数店舗を回ったところ、お昼時というのも加わってかどこも大盛況でカレーパンが飛ぶように売れていた。

1個あたりの値段は138円(税抜)。なかなかリーズナブルで買いやすいのが好印象……だが、安いとどこか不安になるのも事実。例えばサイズが小さかったり……

と思いきや……!!


「お店で揚げたカレーパン 」はふっくらしていてなかなかの高さがあるだけでなく……

サイズは男性(大人)の拳くらいでゴロリとしているから、1個でもそこそこお腹が満たされるのではないだろうか。注文したときに揚げてくれるワケではなかったものの、見た目は合格も合格だ。

さて、問題は味である。レンチンしたらフワッとスパイシーな香りが漂ってきて匂いからウマそうだが、半分に切って中身を確認してみたところ意外な姿がそこにあった。

そう、ルウがトロみのあるねっとり系。てっきりガチッと塊が入っているタイプと思っていたが、まさかの ねっとり系だったのだ。しかし、食べたらそれも納得!

揚げたてで衣がとにかくザクザクだから、ねっとり系がしっくりくる。まるでベーカリーで買ったようなカレーパンのようで、とてもコンビニで買ったとは思えない。これなら「デパートで買ってきたよ」と言って客人に出しても気づかれないような気がする。

個人的にはコンビニで食べるカレーパンでぶっちぎりの1位。辛さも程よい感じで辛すぎないあたりが万人受けしそうだし、これを食べたら菓子パンには戻れない。さすがはセブン、キッチリと仕上げてきたなという印象だった。

ただ、1つだけ問題があって、時間が経つとサクサク感が失われてしまうので注意してほしい。今回、1時間ほど経つと(それでもウマいはウマいけど)サクサク感は減少。フンワリした食感はレンチンしてもペチャッとなってしまった。

ちなみに、これから全国区になるのかセブンイレブンに問い合わせたところ、全国展開するかは分からないとのこと。クオリティを考えたら近い将来には全国で売られることになりそうな気がするが、はたしてどうなるだろうか。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.