「銀だこ」といえば、株式会社ホットランドが運営するたこ焼きチェーンである。近年はたこ焼きだけでなく、アルコールを提供する酒場業態にも力を入れており、酒の肴はもちろん、定食やご飯モノを出すお店も増えている。そんな銀だこは、このコロナ禍でアルコールの提供ができない間に、店舗限定でかき氷の販売を開始していた。

たこ焼きチェーンでしょ? 夏が近いからって、安易にかき氷出すのはどうかなあ……。はっきり言って1ミリも期待していなかった。ちょっと舐めた気持ちで食べに行ってみたら……。う、うまい。専門店のかき氷の味じゃないか、コレは!

・酒場業態でかき氷

銀だこの酒場業態を運営しているのは、ホットランドの子会社「株式会社ギンダコスピリッツ」だ。同社はハイボール需要の高まりを受けて、急速に店舗を拡大していたのだが、新型コロナの影響により地域によって酒類の販売を自粛せざるを得なくなった。そこで2021年5月2日からかき氷の販売を開始したのである。

東京・国分寺店もかき氷を提供しているお店のひとつだ。


メニューを見ると、酒場だけあって通常の銀だこと品揃えがひと味違う。焼豚・しゅうまい・からあげ・とり皮など、酒のつまみがズラリと並んでいる。


そしてかき氷メニューは全部で8種類! しかも天然水使用!! あくまでもサブ的要素としてかき氷を導入したのかと思ったら、結構力を入れてるんだねえ。


・侮れない美味しさ……

さっそくかき氷を……。と行きたいところだが、せっかくなのでたこ焼きを頂くとしよう。頼んだのは新・九条ねぎマヨ(税別630円)だ。


私(佐藤)はたこ焼きを食べる習慣がないので、銀だこを店内で食べるのはコレが初めてのことだった。焼きあがったばかりのたこ焼きは、外はカリカリ、中はドロドロ。アツいままハフハフしながら食べると……。コレ、美味しいね! 1度食べたらまた食べたくなる。人気なのも頷けるな、うん。


さて、口の中がアツアツになったところで、いちごミルクのかき氷(税別580円)の登場。言っとくけど、ワシはかき氷にうるさいよ。今までいろいろ食っとるからねえ、酒の代わりと思って氷を売ってるとしたら、実際のところそんなに期待できん訳だが、その味ははたして……。


氷の半分は練乳(ミルク)、そして向こう側の半分はいちごシロップだ。いちごの面をこちらに向けてみると……。


おお! かなりたっぷりイッちゃってるのね!! これはモタモタしてると、氷が崩落するかも。早く食わないと!


まずはホワイトサイド(ミルク側)から食べてみると…………、なんと! 繊細な口当たり。正直侮っていたけど、氷そのものも削り具合も良いじゃないか。練乳も甘すぎず、口の中が重くならない。


続いてレッドサイド(いちごシロップ側)もたしかめると…………、美味い! 果肉の入ったシロップは味も良いし食感も良い。まるで老舗専門店を思わせる出来栄えだ。う~ん、本気だな、銀だこは本気でかき氷に来てるな。酒の代わりではなかった。この夏、売る気満々だな、コレは。


感心しながらひと口ひと口を味わっていたところ、不意にドサッ! という音が聞こえた。なんだ? 誰か倒れたか? と思ったら、レッドサイドが盆の上に崩落していた……


油断するな、かき氷はモタモタせずに速やかに食べよう。なお、販売店舗は順次拡大しているようなので、見かけたらチェックして欲しい。銀だこのかき氷、侮れんぞ……


・今回訪問した店舗の情報

店名 銀だこ酒場国分寺店
住所 東京都国分寺市本町3-1-1
時間 11:00~20:00

参考リンク:PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24