どうやらペヤング擁する「まるか食品」が、ようやく正気を取り戻した……っぽい。というのも、2021年6月28日から発売開始となった新商品『ペヤング 青のりパンチやきそば』が久々に秀作の気配を漂わせているからだ。

王道の「ペヤング ソースやきそば」を除いては、理解不能なことが少なくないペヤングシリーズ。商品名から察するに『ペヤング 青のりパンチやきそば』は正統派に位置づけられると言っていいだろう。果たしてその実力や如何に? 実際に食べてみたのでご報告しよう。

・暴走が止まらない

いつからこうなったのか定かではないが、特にここ数カ月のペヤングの暴走はヤバかった。「獄激辛担々やきそば」「超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン」「3種のスパゲティシリーズ」などなど、正気の沙汰とは思えないラインナップを矢継ぎ早に繰り出している。

そのほぼ全てを食べた私、P.K.サンジュンから言わせると、実は味はどれも悪くない。ペタマックスだけは「いまいち」と感じたが、他の商品は最低でも「普通にウマいレベル」には達している。

だがしかし、そのほどんどは食べる前に「今回は大丈夫?」と不安に襲われているのが正直なところ。「アップルパイ」のようなトラウマを1度でも抱えてしまうと、不安を取り除くのは容易ではないのだ。

・秀作の気配

そんな中、新商品の『ペヤング 青のりパンチやきそば』は久々に食べる前から安心感がある。そもそも青のりは焼きそばの大親友だし、青のりにエッジを効かせた焼きそばはありそうでなかった商品だ。

ペヤングの公式サイトにも「青のりの旨味を存分にお楽しみいただける商品です。風味豊かな青のりをたっぷりとふりかけることで上品な味わいとなっております」とあるが、青のりの風味が感じられる焼きそばなんて最高ではないか。これは期待してしまう。

・パンチとは?

1つだけ謎があるとするならば “パンチ” である。「青のりのパンチが効いている」という意味かと思いきや、食べてビックリそういう意味ではなかった。果たして “パンチ” が意味するものとはいったい──?

というわけで、近所のコンビニで『ペヤング 青のりパンチやきそば』を購入。メーカー希望小売価格は税別193円だ。作り方は通常のペヤングと同様で、最後にいつもより多めの青のりを振りかければ完成する。

・あっちのパンチだった

で、まず予想と大きく違ったのは「ソースやきそば」ではないところ。少々難しいが「何味なの?」と聞かれれば「ポテトチップス味」としか答えようがない。そう「青のりパンチ」の “パンチ” はポテトチップスを意識しているようだ。

特に香りはポテトチップスそのもので、予想していた「ソースやきそばに多めの青のり」では全く無い。確かに青のりの風味はそれなりに強いが、なんというか……メシではなくおやつを食べている感覚が最後まで抜けなかった。

要するに『ペヤング 青のりパンチやきそば』は「ペヤング のりしおポテトチップス味」と言い換えた方が自然なほど、ポテトチップス味のやきそばである。別に悪くはないが期待値が高かった分、個人的には “コレジャナイ感” が否めなかった。

とにもかくにも、今回こそはと期待したが、どうやらペヤングの暴走は現在進行形で継続しているらしい。ここまで来たら気が済むまでやったらええがな! ド肝を抜かれる新商品を待ってるぜ、ペヤング!!

参照元:ペヤング公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.