コロナ禍の影響か、それとも単に自堕落な生活が祟ったか、あるいはその両方か……。久しぶりに体重計に乗ったら、最後に量った時より20キロも体重が増えていた筆者。知らぬうちにメタボ街道を爆走していたらしい。

これは運動をせねばということで、毎日走ることにしたわけだが、走るための靴も服も持っていない。まあ、服は適当に安いシャツと短パンで良いだろう。では靴はどうか? そう思って近所のショッピングモールを徘徊していると、ワークマンにて1900円のスニーカーを発見。

・ワークマンだし

おっ、安いなぁ。セールとかでもないのに税込み1900円。靴の値段としても破格ではないか。「アスレシューズ ハイバウンス ドリブンソール」というやつだ。側面には「BounceTECH」と書かれている。

そして、サイズの確認も含めて試着してみた瞬間に「これはイイものだ」という直感が。履いて立ち上がってみると、驚くほど軽く、なんだか妙に走りやすそうな感じが凄くするのだ。これは大正解間違いなし。とはいえ購入前だし、お店の中ということもあるので、素早く購入して帰宅。


まずは試着の段階で驚いた軽さからだが、実際に重さを量ってみると、たったの293グラム! 感覚的には、もうほとんど何も履いてないようなものではないか。この時点でかなり快適だろう。


・足が転がる

そしてもう一つ。履いた時の、妙に走りやすそうな感じの正体についてだ。どうも半ばからつま先にかけての靴底の反りが、絶妙にイイ塩梅なようなのだ。


それなりに厚い靴底は、体重をかけてもしっかりと反りを維持してくれる。この反りと程よい靴底の硬さのおかげで、まるで足が勝手に前に転がりだすような感覚がするのだ。足に回転の力を感じるとでも言おうか。

とにかくめちゃくちゃ前進しやすくて笑えて来るのだ。勢いがつきすぎて、下り坂では風になるかと思ったほど。あまりに楽すぎて、むしろトレーニングにならないのではないかと心配になるレベルで快適。

でも、靴底が硬いなら足が疲れるんじゃないか? そう思う方もいるかもしれない。そこは筆者も懸念したポイントだが、この靴底、しっかりと硬いわりに、衝撃は驚くほど吸収してくれる。


靴底の「BounceTECH」については「ワークマン独自の高反発ソール」ということしかわからなかったが、まあ細かいことはいいだろう。ワークマンの何やらスゴい技術はガチだということだ。


・たぶん丈夫

そして最後に気になるのが耐久性。確かに履き心地も走り心地も素晴らしいが、1900円という値段を考えれば長持ちしそうにない気がする。ということで、とりあえず1ヵ月間、ほぼ毎日のように履いてみた状態がこちら。

両サイドも……


トップも……


そして靴底も全然ピンピンしてる!


見ての通りの汚さからお分かりいただけると思うが、全く大切に扱っていない。ここしばらくは雨続きだったが、そんなの無関係に水たまりや泥の上を走ったりしている。

まだ1ヵ月といえばまだ1ヵ月だが、雑に毎日扱われての、この調子。普通に1年くらいは余裕で持ちそう。1900円という値段を考えるとコスパがヤバい。そして、この走りやすさを考えると、もはやこのコスパは異常

なお、同じシリーズで「アスレシューズ ハイバウンス」というのも、同じ1900円で売られている。こちらも快適ではあったが、走りやすさ的には「アスレシューズ ハイバウンス ドリブンソール」の方がぶっちぎっていると感じた。

それにしても、さすがはワークマン。いつだって期待を超えてくるクオリティ。もうスニーカーは一生これで良い気がする。一生ワークマン。強いて言えば、汚れが目立たない黒とかあればなって。今のところ、アッシュグレーとマリブブルーという2色のみなので。

参考リンク:ワークマン
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.