そのハンバーガーは文句ナシに美味かった。パティ(肉)も美味けりゃバンズ(パン)も美味い。肉々しさが圧倒的なのにクドくないってところが、さすが約2000円のグルメバーガー。マクドナルドやバーガーキングとはレベルの違う味と言っても過言ではないだろう。

だから私はハンバーガーに対して不満は一切ないのだが……どうしても納得いかない点があった。目的地と全然違うところに連れて来られた感というか。ハメられた感というか。──何があったのか、順を追って話そう。

・肉づくしのハンバーガーが名物

私はその店をウーバーイーツ(Uber Eats)で見つけた。「3000日かけて完成した極上ハンバーガー」という店名で、ネーミングの通りハンバーガーを中心に販売しているお店だ。


アプリを見ると、メニューの中では『極上肉づくしバーガー』ってのが店の名物らしく、写真では結構な存在感。肉が好きな身としては、見ているだけで食欲がそそられる。コレにしようかな……と思いかけたとき! 我に返った。


あれ?


なぜここに?


そういえば、カテゴリー検索から「ヘルシーフード」を探していたんだった。目下ダイエット中だから、カロリー・糖質の低いものをリサーチしていたはずなのに、なぜ私はハンバーガーなんか見ているのだろう?


もしかして、「ヘルシーフード」のカテゴリーを見ているうちに、「ハンバーガー」のゾーンに飛んじゃったのかな? と思って画面を確認したら……どこにも飛んでいない。「ヘルシーフード」のカテゴリーの中に、そのハンバーガー店がある


あるいは、お店ではヘルシーメニューを色々と扱っているのだろうか? と思い調べたところ、確かにサラダ的なものが一部ある。だけどこれ以上ないほどハンバーガーがメインの店だ。ということは……

ジャンクフードの代表格とも言えるハンバーガーをメインに扱っている店が、「ヘルシーフード」のカテゴリーに表示されてるってことになる。

なぜなのだろう? もしかしたらそのハンバーガーに何かあるのかもしれない。実は野菜が多めとか? 鶏むね肉も使われているとか? その可能性がゼロとは言えないので注文。オススメにしたがって、「パティ2倍」にして数分待ったら……



THE・ジャンクセット!


ハンバーガーはまさに肉塊で、ポテトが自動で付いてきた。冒頭で述べたように、味はめちゃくちゃ美味い。最高! と言いたいところだが、待て待て!!


これの一体どこかヘルシーフードなのか? そもそも野菜が無いじゃないか! 80%は肉で20%はパンだろ! と思いながらよく見たら……



野菜のゾーン小っちゃ!


この野菜もめっちゃ美味いけれども……!


もし、ウーバーイーツが「これだけ野菜が入っているのでヘルシーフード」と判断しているのならば、それは完全にデブの発想だ。逆に、店側の希望でヘルシーカテゴリーに表示されているのだとしても、それはそれでウーバーイーツのジャッジがユルすぎるってことになる。

店側がどれほど「ウチはヘルシーフードですよ」と言っても(作っている側からするとそう主張するのは当然であるが)、ウーバーイーツは利用者の一般的な感覚に沿ってカテゴリーを設定すべきではないだろうか。

そのあたりに明確なラインを設定するのが難しいとはいえ、『極上肉づくしバーガー』が名物のハンバーガー店がヘルシーフードってのは無理がある気がしてならない。百歩譲ってヘルシーフードだとするならば、マクドナルドだってヘルシーフードになるはずだ。


それにしても、ウーバーイーツのカテゴリー検索がたまに謎のムーブをするのは何故なのだろうか。以前の記事で、ウーバーイーツのワード検索がアホなことをお伝えしたが、カテゴリー検索も油断ならない

ワード検索ほど酷くはないものの、普通に表示されてるな〜と思わせておいたところで、「それは絶対に違うだろ」って店をブッコんで来るから余計にタチが悪いとも言える。

特に、食事制限している人にとって、このブッコミは欲望に火がつけられる可能性大。くれぐれも注意していただきたい。

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:iOS(Uber Eats)

▼ちなみに、見つけたハンバーガーは付属のミンチ肉(肉づくしソース)を自分で盛り付けるタイプ。

▼食べ方は説明書に書いてあるのでご安心を!

▼パティ2倍で、ミンチ肉を入れると高さは10cm以上。

▼何度も言うが、ハンバーガー自体はめちゃくちゃ美味かった。怪我の功名的発見!