パッケージに中身の写真が載っていないことも多いレトルトカレー。「肉がゴロゴロ!」と書かれていたとしても、食べてみるまでは本当のところは分からない。さらには、肉がゴロゴロしていたとしても美味しいとは限らない。肉がパサパサなこともあるし、レトルト臭い味の場合もある。

そこでご当地レトルトカレーマニア・猪俣早苗(いのまたさなえ)さんに聞いた「本当に肉がデカイ」レトルトカレーをご紹介したい。信用できる肉デカカレーがこれだ!

・全国2500食以上を食べたマニア

2500食以上のレトルトカレーを食べてきたという猪俣早苗さん。ご当地レトルトカレー協会代表理事にして、ご当地レトルトカレー専門店『カレーランド』も経営している。『カレーランド』と言えば、以前の記事でご当地カレー自販機をご紹介したが、店舗の中もご当地レトルトカレーの宝庫だった。

・カレーランド

北海道、東北地方、関東地方など、地方ごとに分けられた棚には全国のレトルトカレーが。実際に食べて信用できるものだけを揃えているというから、自販機で購入したカレー全てが高クオリティーだったことも頷ける。

ちなみに、仕入れは基本的には足で探すことを大切にしているという。ネット検索は、ワードを入れて検索する都合上、予想外のものには出会えないからなのだそうだ。と、客として、まずはそんな話を伺っていたところ……


猪俣早苗さん「っていうか、ロケットニュースのレトルトカレーやってる人ですよね? 肉デカカレーの記事とかやってましたよね?」

完全に捕捉されていた


さすがご当地レトルトカレー協会代表理事である。レトルトカレーのことなら、私ごとき蟻の動きすらも察知するとは尋常じゃないアンテナだ。

・自信を見せるマニア

そして、察知するだけにとどまらず、早苗さんは私にどうしても言いたいことがあったという。え? ひょっとしてディスられるの?


猪俣早苗さん「肉デカのレトルトカレーならぜひこれを食べてほしいんです!!」

──なんと聞く前に食い気味にオススメされてしまった。そんな肉デカカレーが『トロピカルドラゴンカレー(税込み1650円)』である。

・パウチを開けた瞬間

ただ、肉がデカイレトルトと言えば、北海道JA十勝清水町が販売する『肉デカビーフカリー』とか、長崎豊味館の『牛テールカレー gorotto(ゴロット)』も相当凄かった。デカイだけではなくカレーの旨味も申し分ないあの2つを超えるものがあるというのか? レトルトパウチの封を切ってご飯にかけようとした瞬間……

肉の塊がパウチにつっかえた。なんかレトルトパウチがゴツゴツしてる気はしていたが、そのゴツゴツが全部肉だったとは。しかもサイコロ状とかではなくガッツリ塊肉である。

・食べてみた

その肉の分厚さはレトルトカレーとは思えない。そんな分厚い肉塊がスプーンのエッジで押すと「スッ」と切れた。仕上がっとるなコイツ

食べてみるとより柔らかい。いや、柔らかいのは知っていたはずなんだけど、その想像を超えてきた。もはやトロけていると言っても過言ではない。まるで肉汁をまき散らすマシュマロだ。ちなみに、このカレーの販売者は鳥取和牛で知られる『あかまる牛肉店』。さすがの鳥取和牛150gである。

だからと言って、牛肉だけが武器なわけではなく、カレーソースもコクとまろやかさが深くてちゃんとウマイ。2重にトロける味がまさに至高だった

というわけで、これまでいろんな肉デカカレーをご紹介してきたが、肉意識の高いレトルトカレー好きには『トロピカルドラゴンカレー』はオススメ。パウチを開けた時のビックリもあるのでギフトなどにも良いかもしれない。カレーランドではネット通販の購入も可能なので気になった人は覗いてみよう。

・今回紹介した店舗の情報

店名 カレーランド
住所 東京都台東区西浅草2丁目24−7
営業時間 11:00~19:00
定休日 火曜日

参考リンク:カレーランド
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]