だいぶ唐突ではあるが、時間に余裕があるなら「大阪ー福岡間」の移動はフェリーがおすすめだ。名門大洋フェリーのWEB割引を利用すれば3980円で快適に移動できる。レストランも大浴場もあるから、約12時間の長旅も全然キツくないぞ。

そこで今回は、夕方に新門司港(福岡)を出港して、翌朝、大阪南港に到着する船旅を紹介したい。自由に移動ができるようになったときの参考にしてくれ。それにしても、移動は夜中だから時間を無題にすることもないし、長距離バスより自由度が高い……って、けっこう無敵ですよね。

・1日2便運航

名門大洋フェリーは、上り便(北九州ー大阪)・下り便(大阪ー北九州)ともに、17時に出港して翌日5時30分に到着する第1便と、19時50分に出港して翌日8時30分に到着する第2便がある。WEB割引を適用して3980円で乗船できるのは第1便の方だ。(除外期間あり)

てことで、まだ明るいうちにJR小倉駅新幹線口(北口)から「無料送迎バス」に乗って新門司港へ。約40分で港に到着すっぞ。テンション上がるぅぅ!

んで、フェリーターミナル1階カウンターでサクッと乗船手続きを(今なら検温も)済ませたら……

いざ……

船内へ!

今回は「フェリーふくおかⅡ」で大阪南港へ向かう。まずはセレブ感ただようエントランスホールで、レストランや大浴場の営業時間をチェックしておくと良い。3980円とは思えない “エグゼクティブな船旅” が幕を開ける。

それではさっそく、客室に荷物を置いて “エレガントかつラグジュアリーな非日常” を堪能しようではないか。


…………



ガチャ……


…………

ご覧のとおり、エコノミー(2等室)はシンプルイズベストが特徴だ。ハイクラスな船旅気分は室外で堪能すべし。


・セレブ気分を味わうならデッキ

気を取り直して、出港後に展望デッキへ。爽やかな潮風と、旅情を誘う夕暮れの風景……うむ、セレブ過ぎる

これでサンキュッパ(3980円)はヤバい。

船旅最高ォォオオオーッ!


・レストラン

さて、レストランはバイキング形式で大人1名1600円。第1便であれば、夕食バイキング利用で朝食もサービスとなる(キャンペーン中に限る)。安いうえにサービスも充実。瀬戸内海の夜景を眺めながら堪能できるぞ

ちなみにバイキングメニューは「鰹のタタキ」や「筑前煮」「サラダバー」など40種類以上の豪華ラインアップ。一応、追加料金でアルコール類も楽しめるようだ。できれば混雑していない時間を狙いたい。


同じく「展望浴室」も混む前に利用するのがおすすめ。もしエコノミーを利用するなら「乗船後、大浴場に直行してのんびりくつろいでからレストラン」というのが完璧な流れだろう。展望デッキはいつでも楽しめるから焦らなくてよし。


・売店

また、売店ではオリジナルグッズはもちろん、バスタオルやスリッパ、酔い止め薬なんかも売っている。忘れても安心だ。自販機コーナーやゲームコーナーもあるし飽きることはないだろう。ただ、Wi-Fiだけは「一応利用できるけど期待しない方がいい」ってレベル。


というわけで早めに就寝。もし眠れなかったら、瀬戸大橋などのライトアップを楽しめばいいだろう。




・朝は早い

第1便は朝が早い。4時30分頃に起きてシャワーを浴びてから軽朝食。メニューはパン、ゆで卵、サラダ、コーヒー。食欲はゼロだからこれくらいで十分だ。ほぼ寝てないからな。


そんなこんなで早朝5時30分、定刻で大阪南港に入港。もう少し寝たかった……と思いつつ下船する。



・駅直結

一応、大阪南港は、ニュートラム「フェリーターミナル駅」と直結しているから、大阪市中心部までスグに移動することも可能だ。早起きのおかげで長い1日が始まるぞ!


・航路は全国120以上

──というわけで、飛行機や新幹線と比べると時間はかかるが、たまには船旅で気軽に非日常を味わってみてはいかがだろうか。ちなみに調べてみたところ、航路は全国120以上あるらしい。しかも車やバイクも積めるから(別料金)マジでけっこう便利だぞ。

豪華客船のクルーズツアー気分も超低価格で味わえるので、これまで移動手段の選択肢にフェリーが入っていなかったという方は、この機会にぜひ覚えておいてくれたまえ!


参考リンク:名門大洋フェリー
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼記念スタンプもありました!

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