西武鉄道の特急『Laview(ラビュー)』といえば、近未来的なデザインが「まるで宇宙船みたいだ」と人気だ。機会があれば乗ってみたいなァ〜なんて思っていたのだが、チャンスは突然……たまたま部屋探しのために訪れた飯能駅から池袋駅まで走っているではないかっ!

というわけで、飯能駅構内で特急券(500円)を購入。安い。乗車券プラス500円でプチセレブな特急列車に乗れるのかよ(特急料金は区間によって異なります)。さあさあ、それでは……人生初の特急ラビュー出発進行ですッ

・未来感ありすぎ

さて、特急券を購入してホームへ行くと……すでにラビューはスタンバイしていた。特徴はなんといっても大型窓ガラス(縦1.35m、横1.58m)。やっぱりカッコイイ。でもって、黄色い座席シートも非常にオシャレ。良いですね、とても良い。

今すぐにでも乗りたいところだが、まん丸い先頭部もチェックしておく。

ほほー、たしかに宇宙船とかタイムマシンの仲間と言われても信じてしまうデザインだ。流れ星のように美しい……テンション上がるなあああーッ! 

それでは……車内へ


黄色い。床は人工大理石で高級感が漂っている。ちなみにラビューは「完成度が極めて高く、魅力あふれる鉄道車両」という評価で、2020年にブルーリボン賞(毎年1回、優秀な鉄道車両が選ばれる賞)を受賞しているぞ。すでに納得って感じのエントランスから……

客室へ!


黄色い……だけでなく、窓が大きいから明るい! スッキリシンプルな車内だ。また、やわらかい間接照明が未来感を演出している。でも、ほんのりレトロでもある。

座席は体をしっかり包み込むソファのようなデザイン。贅沢なもこもこ感が心地いい。枕部分は高さを調節できるし、座席の間隔も広々。500円プラスでスゲー贅沢ができるんだなと感動しっぱなし……だったのだが、1つだけ残念なことがあった。

・残念だったこと

それは……めちゃめちゃガラガラだったのに前後左右に乗客がいたこと。券売機で座席指定ができないから仕方ないのかもしれないが「え、私たち団体でしたっけ?」みたいな雰囲気になっていたぞ。サラリーマンが車両内の一角を埋めている光景は未来感ゼロであった。

・仕事も一応できる

ま、気になったのはそれくらい。大型のテーブルもあるからパソコン作業もできる。コンセントが設置してあってWi-Fiも利用できるぞ(メールアドレスの登録が必要)。


とは言っても、飯能駅から池袋駅までは約40分、所沢〜池袋間はわずか20分だ。そんなに頑張って仕事をすることもないだろう。なんなら驚くほど滑らかな乗り心地なので、弁当を広げるのが正解かも……なんて思っていたら、もう池袋に到着ゥゥウウウウ

・贅沢なリビングのような空間

あっという間だった。早く移動したいけど、もっと長く乗っていたいとも思ってしまう……そんな特急ラビューは「贅沢(Luxury)なリビング(living)のような空間、矢(arrow)のような速達性、大きな窓から移りゆく眺望(view)」から名付けられたらしい。うむ、まさに! な居心地の良さだったぞ。また利用しようっと。

参考リンク:西武鉄道「Laview」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]