今週ついに発売された「かつや」狂気の新商品『王道ロースカツ定食(税抜1030円)』と『王道とん汁定食(税抜990円)』。気合いMAXで『王道ロースカツ定食』との対戦に臨んだ私(あひるねこ)であったが、危なく命を落としかけたところまでは前回お伝えした通りだ。

さて、その続編に当たる今回は、テイクアウトした『王道とん汁定食』との対戦の模様をお送りしたい。こちらも『王道ロースカツ定食』同様、いやそれ以上に強烈な内容となっているため、私もありとあらゆる手段を尽くして勝ちに行くつもりである。いざ、リベンジの時……!

・かつや新商品

というワケで、『王道とん汁定食』をテイクアウトしてきた。ちなみに持ち帰りに対応しているのは『とん汁定食』だけで、『王道ロースカツ定食』の方は店内限定となっているため注意してほしい。

また、今回も容器のフタが閉まらないというアホな理由によりご飯の大盛りは不可。これもう改善するつもりねーなと思いつつ、弁当を袋から出してみると……


うわ茶色ッ!!!

・圧倒的単色

な、何だこの四角い単色の物体は……。歴代の「かつや」弁当の中でも屈指の茶色さである。それでは中身を詳しく見ていこう。まず大きなヒレカツが2枚に……


カツ丼がしっかり1人前。


そして漬物……ってお前も茶色いのかよ。

『王道ロースカツ定食』を食べた時はあまり感じなかったが、今回はヒレカツとカツ丼が一つの容器に詰め込まれたことにより、全体の茶色さがより際立ってしまった印象である。というか、ヒレカツとカツ丼に言いたい……。


なにルームシェアしてんだコラ!


・喝(カツ)

カツとカツがルームシェアすんなよ、暑苦しいだろ! しかもワンルームて! 同棲かコラ!! ただでさえカツ丼がぎゅうぎゅうに詰まっているというのに、そのすぐ横でぐーすか惰眠を貪るヒレカツ。こいつ、どこでも寝られるタイプか。のび太なのか。

・白米は不在

前回の『王道ロースカツ定食』がそうだったように、この『王道とん汁定食』も明らかに食事としてのバランスが崩壊している。まずはヒレカツをガブり。ウマい。多少冷めても柔らかくてウマい。しかし、白いご飯に行こうと思ってもそこにはないので……

我々は強制的にカツ丼と向き合わざるを得なくなるのだ。カツ to カツどころか、カツ直結。隣のカツまで徒歩0秒。超優良物件のように見えるが、沿線はどこまで行ってもカツしかないため注意が必要である。

ただ、やはりロースカツとヒレカツとでは重たさがまるで異なる。同じカツと言えども、ヒレカツは脂っこくなくて割とアッサリ食べられるのだ。これは大きい。事実、『王道ロースカツ定食』の時と比べてあまり苦しくないぞ。これなら余裕じゃね?


ところが……!


実はこの時、私は大きなミスを犯していた。商品名をもう一度思い出してみてほしい。『王道とん汁定食』である。『とん汁』である。とん汁……? そういえば、とん汁どこ行った? すると次の瞬間、部屋の中から何やら物音が……! 一体どこに……って


うわーーー! ロフトにいたーーーー!!

・第3の勢力

そう、ルームシェアしているのはヒレカツとカツ丼だけかと思いきや、ロフトからとん汁が顔を出してきたのだ。この豚野郎、上から見てやがったな!? しかも、なんかデケェし! 存在感が『王道ロースカツ定食』のとん汁とは段違いである。

結局ヒレカツ、カツ丼、そして巨大化したとん汁によって三方向から同時多発的にボコられ(フィールドに高低差あり)、やはり今回も私のHPは限りなくゼロに等しい状態に。とん汁てめぇ……! せめてロフトから降りてきて戦えや……!!

さらに言うと、前回の記事で薬草の役割を果たしていると書いたキャベツの量が、弁当だと心なしか少ないのだ。そのため、総合的なピンチ度は『王道ロースカツ定食』の時とあまり変わらないという結論になり申した。いやぁ、どっちにしろ死にかけたな。

・完全敗北か

もちろん完食はしたものの、食後、特に胃に残ったダメージを考えると、こたびの戦(いくさ)は2戦2敗と言わざるを得ないのかもしれない。「豚の力をなめるなよ!」と、飛影みたいなことを叫ぶ「かつや」の声が聞こえた……ような気がした。

参考リンク:かつや
執筆:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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