2021年5月11日、12日を従業員の「働き方改革の一環」として全店休業していたスシロー。私(中澤)もその間スシローを我慢していたため、本日14日、喜び勇んで店に行ってみたところスシロー創業祭が開始されていた。その名も「超すし祭」第一弾。

繰り返す超すし祭……DA。ただのすし祭を超えてしまっているのである。バ、バカな……一体どれほど祭りあげていると言うのか? その祭度を調査するべく、全てのネタを食べてみることにした。

・硬派なキャンペーン?

スシローの創業祭と言えば、爆盛りやデカネタが登場するイメージだ。今回もそんな「超」を期待していたわけだが、第一弾のメニューの中には爆盛りやデカネタはない

そのかわり、メニューに並んでいるのは「国産」の文字。素材で勝負ということなのかもしれない。ネタのラインナップも、鮪、かんぱち、サーモンのみで11皿が構成されている。硬派なキャンペーンだ。

しかしながら、そのラインナップは地味さと背中合わせであるような気もする。少なくとも、現状で私は「超」は感じていない。食べたら変わるだろうか?

・全部食べてのオススメ

そこでラインナップを全て食べてみたところ確かにウマイ。「八洲水産の天然インド鮪大とろ(300円)」なんて、甘みを感じるほどの脂が乗っており、ガチで舌の上でトロけるようではないか。シンプルに味だけを求める人にはこれが一番オススメ

続いて、地味に注目したいのが国産生サーモン。生サーモンと言えば外国産が多いが、これは青森県産。まあ、最近国産も増産していると聞くが、少なくとも150円で国産の「大とろ生サーモン」が食べられるのはコスパが良いように思う

コスパと言えば、本キャンペーンのかんぱちはシンプルに味と価格のバランスで最もコスパが良いと思う。100円皿の「極上黒潮かんぱち」は、コリッとした身の食感が十二分に味わえるくらい身が厚く、普段のレギュラーメニューのかんぱちとはボリュームも旨みも全然違うように感じた

さらに、150円の「極上黒潮とろかんぱち」は、そこに脂が乗っている。歯ごたえとトロける旨みが同居する味は、これか、ぶりの腹身かという感じ。

全てのネタを食べて思ったのは、どれを食べても価格、味ともにバランスが取れているということ。今回のキャンペーンのラインナップはとてつもなく安定している。

・超ポイント

この安定感が「超」なのだろうか? いや、そうではなかった。超すし祭には私の知らなかった全く別の「超」ポイントがあったのである。それは……


5ブランド同時開催

実は、現在、超すし祭は、スシロー京樽海鮮三崎港杉玉むすび寿司で開催されているのだ。5月30日までの第一弾では、それぞれのブランドの特色を生かした国産寿司が展開されている。ちなみに、超すし祭自体は7月4日まで続くようだ。

ところで、この5ブランドを見てこう思った人もいるかもしれない。「杉玉とむすび寿司はともかく、なんで京樽と海鮮三崎港が入ってるの?」と。

これについては、今年に入ってからスシローが京樽を買収したから。海鮮三崎港は京樽のグループなので、全部まとめてスシローの運営会社『FOOD&LIFE COMPANIES』のブランドになったわけである。

というわけで、今回の超すし祭はブランドの壁を “超” えているものであることが判明した。ちなみに、スシローの公式サイトによると、創業日は1984年6月。これは勝手な予想だが、ひょっとしたら、超すし祭も6月にもっと色々超えてくるかもしれない。今後に期待である。

参考リンク:超すし祭
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.