経営難に陥っている千葉県銚子市のローカル線「銚子電気鉄道」といえば、最近、東京駅で「線路の石」を缶詰販売して話題を呼んだ。しかも石を採取したのは社長本人らしく、取材を担当した佐藤記者は「驚きと遊び心が詰まっている」と感動していた……どんな展開だよ。

と思いつつも、銚子電鉄としては、とにかく経営難を乗り越えるために知恵を振り絞っているはず。東京駅に行く機会があれば売店コーナーをのぞいてみよう……と思っていたら、意外と早く機会が巡ってきてしまった。よし、せっかくだから何か買うかっ!

・銚子電鉄アンテナショップ

東京駅八重洲南口の「JR高速バスのり場」内売店に設置された銚子電鉄アンテナショップでは、先述した「線路の石の缶詰」や「まずい棒」などが売っている。なるほど……たしかにヤバい。ま、お土産を探していたし「まずい棒10本(380円)」でも買っておこう。

てな感じで、銚子電鉄の応援の意味も込めて無事に商品を購入。さあ帰ろうかと思い、売店を出ると……少年たちがガチャガチャの前に集まっていた。おいおい何だ、何が売っているんだ? と気になったので、子供たちが立ち去った後に現場を確認してみたら……


『銚電マンシール』……だと!?


・経営が「ガタガタ」だから……

聞けば、銚子電鉄の経営が “ガタガタ” だから “ガチャガチャ” を販売しているという。マジかよ、恐ろしくスベってるじゃねえか。しかしよく見ると、第一弾(8種類)・第二弾(12種類)と2台別々のモノが設置されている。え、まさか本当に人気があるのかも

にしても「1回200円」はなかなか強気。シール1枚で200円とは強気である。たとえ死ぬほど好きなアイドルがシールで売っていても1枚200円は買うのをためらう。ただ、少年たちが集まっていたのは事実だし、ひそかにブームが巻き起こっている可能性は高い。ならば……

・銚電マンシール

乗るしかない、このビッグウェーブに!! ということで、種類の多い第二弾を1回だけ回してみることにした。もちろん銚子電鉄を応援する意味も込めて……200円を投入ッ! 

ガチャガチャッと回して出てきたのは……!



「ガリッキュラー」なるキャラクター。説明によると、アイスキャンディの棒が主食の金欠鬼で、普段は温厚。怒ると「お前をガリッガリにしてやる!」と牙をむき、赤字休業におとしいれる凶暴な一面があるという。ほほう……完全にハズレだな、こいつ。

ちなみにシールは「金欠鬼 vs 貧乏神」という世界観で、ガックリした時にシールをゲットすれば、悲壮感がなくなり自然とチカラがわいてくるかもとのこと。ふむふむ。子供たちもシールの力を借りて元気を出しているのかもしれない。

というわけで、流行っているかどうかは不明だが、とりあえずシールはマイデスクに貼っておきました。

金欠鬼と貧乏神……どっちが勝っても嬉しくないけど、とにかく銚子電鉄には頑張ってもらいたい。現場からは以上です!

参考リンク:銚子電鉄
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.