競馬、そしてウマ娘ファンの皆さん、GW(ゴールドシップウィーク)はいかがお過ごしだろうか。昨年同様、新型コロナウイルスの影響で思い通りの連休とはいかないが、せめて競馬とウマ娘をやっているときくらいイヤなことを忘れたいものである。

さて、競馬界はここから激アツシーズン! 2021年5月2日の天皇賞・春にはじまり、なんと6週連続でG1が開催予定……しかも、すべてのホースマンたちが憧れる日本ダービー(東京優駿)もあるときた。

それだけに今から楽しみが尽きないが、G1連続開催のトップバッターである天皇賞・春はウマ娘ファンにとって特別なレースだからやるしかあるまい! トウカイテイオーとメジロマックイーンが激突した舞台で当たり馬券をとるしかあるまい!!

・本命からウマ娘の子孫

天皇賞・春について詳しく知らない人はググってもらうとして、さっそくウマ娘の血を受け継ぐ「ウマ娘馬券」に触れていこう。今レースの注目は、なんと言っても昨年の菊花賞で三冠馬のコントレイルをあと一歩のところまで追い詰めたアリストテレスだろう。

もしかしたら競馬ファンの中には阪神大賞典で7着に沈んだから不安要素あるだろと思う人もいるかもだが、ウマ娘推しはポジティブに考えてよさそうだ。何しろ父がエピファネイア。そうなるとその母は日米オークスを制したシーザリオだから血統内に……

スペシャルウィーク、そして……


マルゼンスキーが入っていることになるからである。しかも、鞍上のクリストフ・ルメール騎手が頼もしいため鬼に金棒!

というのも、ルメール騎手は元々の騎乗技術に加えて天皇賞に滅法強い。今レースで天皇賞6連覇に挑む……というか令和の天皇賞をすべて勝っている男だから今回も信頼してよさそうなのだ。

・菊2着よりもアツいウマ娘血統

よって馬券はアリストテレス一択──と言いたいところだが、さらに魅力的に映る競走馬がいることをご存知だろうか。ずばりオーソリティがそうで、理由はとにかくウマ娘の血が濃いことに尽きる。父がオルフェーヴルということで……

メジロマックイーンの血を引いていることになるが、それよりも母・ロザリンドがなんとエピファネイアの全妹だからおったまけ! つまり先ほどのスペシャルウィーク&マルゼンスキーの血も引いていることになる。

こうなってしまうと推したくなるのがトレーナーさんの性(さが)。オーソリティ自身にG1勝利はないものの、ここで花開く可能性は十分……と言いたくなるウマ娘血統だ。ただ、今度の天皇賞・春はそこで終わらない!!

・まだまだウマ娘の名前アリ

ディープボンドという名前を聞けば「はいはい、ディープ系ね。父はディープインパクトかな?」と思うところも、血統表をよく見たらウマ娘の名前がある。父こそディープの息子であるキズナだが……母方に2人!!

キングヘイローと……


マルゼンスキーの名前があって推すには十分。ディープボンドは昨年の三冠レースこそ目立たなかった(皐月賞10着、日本ダービー5着、菊花賞4着)ものの、阪神大賞典で楽勝だったし今回1番人気に推されても不思議じゃない。ちなみにまだまだウマ娘の名前はあるぞ。


ディバインフォースは母方に……

ゼンノロブロイ。んでジャコマルは父方に……


フジキセキ。ウインマリリンは父スクリーンヒーロー、となれば……


さらにその父が……


グラスワンダー


他にもオセアグレイトは父オルフェーヴルだからメジロマックイーン、小柄なメロディーレーンは父オルフェーヴルに加えて母方にモンジュー(ウマ娘の中ではブロワイエ)の血が流れている。ウマ娘血統は全部で8頭。まさにウマ娘馬券が激アツなレースと言えよう。

・ウマ娘に集中

気になるのが週末の天気が崩れるかもだということ。そうなると重馬場の阪神大賞典でアリストテレスが加速しなかったこと(AJCCは不良で勝ってるけど)などがチラつくため、いろいろと考えて馬券を買いたい。あとオーソリティが大外とかも。

そうだそうだ、今年は京都競馬場が整備工事中のため阪神競馬場で、そして緊急事態宣言の影響で無観客での開催となるからそのあたりも頭に入れておきたい。

いろんな要素があってまだ確定ではないが、私はウマ娘に集中してアリストテレス・ディープボンド・オーソリティあたりを中心とした「うまぴょい布陣」で勝負する予定だ。日曜日 “君の愛馬” はずきゅんどきゅんさせてくれるのか。発走は15時40分である。

執筆・予想:ウマ娘トレーナー・原田たかし
Photo:© 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会、(C) Cygames, Inc.
ScreenShot:ウマ娘(iOS)