東京駅構内のお店で「宇宙おにぎり(鮭)」という名の商品を見つけた。なんでも国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在用に開発されたおにぎりらしい。1個378円、宇宙気分が味わえるなら決して高くはない。だって生きているうちに行けるかわからないからな。

というわけで購入。よくある保存食と言ってしまえばそれまでなのだが、一応「無重力環境での味覚鈍化」に対応するため、色々と工夫しているみたいだぞ。とにかく、将来的に宇宙食のスタンダードとなり得るおにぎりを食べてみましたっ!

・宇宙おにぎり

泡盛を飲めば沖縄を感じるように、将来、宇宙旅行から帰ってきた人は「宇宙おにぎり」で宇宙を思い出すだろう。おそらく現役宇宙飛行士の皆さんも、おにぎりを食べる度に宇宙を感じているに違いない。そう考えると、とてもロマンのある商品である。

ちなみに宇宙食にも色々と条件があるみたいで、たとえば「冷蔵庫に入れなくても1年間は保存可能」「ちゃんと栄養素、カロリーが供給できる」「調理方法が簡単でおいしい」などなど。宇宙以外でもいざという時に役に立ちそうだ。

・簡単おにぎり

そんなわけなので、宇宙おにぎりの作り方も簡単。開封後に「脱酸素剤」を抜き取って……

お湯または水を点線(64ml)まで注ぐ。今回は、お湯を沸かすのが面倒だったから水を入れました

で、チャックを閉めて20回シェイクしたら……あとはもう待つだけ。熱湯の場合は15分、水なら約60分で完成だ。

・完成

──よし、1時間経った。おにぎりの完成に1時間待つのも宇宙っぽくて良い。

さっそく点線に沿って袋を切り取っていくと……なるほどなるほどぉぉ。握らなくてもちゃんと三角形になっているから、そのまま食べられるのか。

これは宇宙でも食べやすそうだぞ、全然わからないけど。でもきっと食べやすさも考えられているはず。ではでは、パッケージ上部をペラペラッとめくって……いただきますっ!

・目を閉じれば宇宙

気になる味は、だいぶ薄め。お米は思ったよりもふんわりしているが、味は極薄なのだ。しかし、宇宙探査のように口の中で味を探すのも趣があって良い。ふと目を閉じれば、宇宙が感じられる……こ、これが宇宙おにぎりの正しい食べ方なのか。

ただ一応フォローをしておくと、コンビニおにぎりと比べたら薄いってだけで、これまでの宇宙食と比べたら濃いのかもしれない。冷めても味や食感の良い「低アミロース米」を使っているみたいだぞ。老若男女問わず食べられる優しい味。いざという時に使えるだろう。

最後に、私が同商品を見つけたのは東京駅構内の『トーキョーみっつ』というお店。もちろん通販等でも手に入る商品なので、宇宙に想いを馳せたい方は常備しておくべし。あと、お土産選びに悩んだ時も使えるかもね。気になった方はぜひ!

参考リンク:JAXAグッズ「宇宙おにぎり」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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