かつての暗黒時代を経て、見事にV字回復を達成したことで知られるリンガーハット。端的に言えばリンガーハットのメニューにハズレはなく、どれを食べても一定のレベルに達している。長崎ちゃんぽんも皿うどんも季節のメニューも、絶対的にウマい。

一方で「何が1番美味しい?」と聞かれたらやや困ってしまうのだが、個人的にこれまでは秋から冬にかけての限定メニュー「牡蠣ちゃんぽん」を挙げてきた。だがしかし、これからは違う──。『ほたてとあさりのちゃんぽん』こそがリンガーハットの最強メニューだと断言しよう。

・あさりちゃんぽんがグレードアップ

少なくとも2019年からリンガーハットでは、春先に「あさりちゃんぽん」を展開してきた。そのウマさは私、P.K.サンジュンがゴリ押す「牡蠣ちゃんぽん」と同等で、あさりのダシが出まくったスープは絶品と呼んで差し支えない。

普段からリンガーハットでそれなりの頻度で食事をする私にとって、夏の「冷やしちゃんぽん」からの秋の「牡蠣ちゃんぽん」そして春先の「あさりちゃんぽん」は1種のルーティン。今年も今か今かと「あさりちゃんぽん」の登場を心待ちにしていた。

ところがどっこい、リンガーハットは完成していたかと思われていた「あさりちゃんぽん」をグレードアップし、新作の『ほたてとあさりのちゃんぽん』を発表。何とアグレッシブな姿であろう? そういうところ、本当にカッコいいと思うぜ、リンガーハット様!

・とにかくウマい!

で、実際に『ほたてとあさりのちゃんぽん』を食べてみたところ、これが激ウマ!! 世の中には「あさり」や「ほたて」などの貝を使用した様々なメニューが存在するが、リンガーハットの『ほたてとあさりのちゃんぽん』はその頂点に君臨できるポテンシャルを秘めていた。

その中心に来るのが、当然ながら「スープ」である。あさりのダシだけでも十分にウマかったのに、そこに「ホタテのダシ」が加わってウマくないワケがない! 思わず最後の1滴まで飲み干したくなるスープだと断言しよう(俺は飲み干した)。

さらに「ダシが美味しいちゃんぽん」にとどまらず、ちゃんと工夫してあるのが心憎いところ。ぶっちゃけ『ほたてとあさりのちゃんぽん』のファーストコンタクトはそこまでパンチ力がなく、中には「ん? こんなもん?」と感じる方もいらっしゃるに違いない。

だがしかし、序盤の磯の風味は「あおさ」できっちり補える。『ほたてとあさりのちゃんぽん』のダシは最後まで飲み干したくなりシミジミしたウマさであり、また塩分もそこまで強くない。それを補う意味での「あおさ」であり、完全に計算し尽くされた1杯だ。

そこに野菜の甘みが加わり、麺にはそのスープが沁み込んでいるから非の打ち所がない。ズバリ『ほたてとあさりのちゃんぽん』はリンガーハット史上最高傑作の予感がプンプンする。

・あさりうどん難民もニッコリ

ちなみに今年は丸亀製麵の「あさりうどん」にありつけていない都内在住の40代男性(俺氏)は「今年の春はこれで生きていく」と高らかに宣言していた。丸亀より店舗数が少ないことはネックだが「あさりうどん」と同レベルのウマさであることは記述しておく。

というわけで、リンガーハットの『ほたてとあさりのちゃんぽん』はマジで最高だから興味がある人はぜひチェックしていただきたい。最近、上野の2店舗が閉店しちゃって心配だけど頑張れ、リンガーハット! もう1度、とんでもないV字回復を見せてくれ!!

参考リンク:リンガーハット公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.