日本全国3000万人の「硬い党」の諸君……待たせたな? 2021年4月7日、ケンタッキーが『パリパリ旨塩チキン 堅揚げ仕上げ』の発売を開始したゾォォオオオオオオ! 硬いの待ってた!! ハードな食感を待ちわびていた!

そう、何を隠そう私、P.K.サンジュンは、パンもポテトチップスも硬い方が大好き!! さあ『パリパリ旨塩チキン 堅揚げ仕上げ』よ、願わくば「歯が折れるんじゃないか不安になるレベル」の硬さであってくれーーーー!

・硬い方が好き

かねてから私は「やわらかい = おいしい」という風潮がどうも腑に落ちない。もちろん世の中には「やわらかくて美味しい食べ物」が多く存在するが、硬い方が美味しい食べ物も同じくらいあると思うのだ。

例えば「じゃがりこ」やポテトチップスの「堅あげ」は、硬かったからこそ人気を得た商品ではなかろうか? いつか世のグルメレポーターが「ふわふわ~」と言うのと同じくらい「ガリガリ~」とコメントすることを願っている。

さて、そういう意味でも『パリパリ旨塩チキン 堅揚げ仕上げ』にかかる期待はかなり大きい。オリジナルチキンのウマさを疑うつもりはないが、こと “歯応え” に関してはぶっちゃけ「期待していない」というのが正直なところだ。

安定のオリジナルチキンに加え、ハードな食感の「新チキン」が加わったすれば……ケンタッキーに死角なし! 唯一不安があるとすれば、商品名の “パリパリ” の部分であるが、パリパリどころか「ザクザク」「ガッリガリ」を期待したい。

・いざ実食

というわけで、ケンタッキーで『パリパリ旨塩チキン』をオーダー! 単品の価格は税込270円で、今回は旨塩チキンとオリジナルチキンがそれぞれ2本ずつ入った「食べ比べ4ピースパック(1180円)」を注文した。歯応えをメインに、ぬかりなく味も確認する。

で、ここで結論を申し上げてしまうと『パリパリ旨塩チキン』は「惜しい」といったところだろうか? ケンタッキーがやろうとしていることの方向性はわかるが、残念ながら硬い党を満足させるほどのハードな食感ではなかった。

詳しく説明すると、衣自体はかなりいい線までいっている。オリジナルチキンにはない「ガリガリ」「ザクザク」の歯応えで、口にした瞬間は「これは!」とテンションが上がったことは事実だ。

だがしかし、これがケンタッキーの宿命(さだめ)なのだろうか、身の部分、つまりチキンがかなりソフトなため、衣のハード食感が一瞬で消えてしまう。正確な商品名にするならば「一瞬ザクっとチキン」といった感じである。

また、味付けに関しては黒コショウが強めの塩コショウ味で、こちらはシンプルながら万人受けする味と評価してイイだろう。やはり問題は、衣のハード食感が長続きしないこと……惜しい、実に惜しい。

正直、現段階では「硬い党の全員にオススメ!」とまでは言えないが、これを機にぜひケンタッキーには「硬くて美味しいチキン」の開発をお願いしたいところだ。願わくば「歯が折れるんじゃないか不安になるレベル」──。それくらい硬いチキンを期待している。

参考リンク:ケンタッキー・フライド・チキン公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.