松屋の一部店舗では「朝弁」がある。朝弁。──その名の通りテイクアウトできる朝定食で、午前5時から午前11時までのサービス。現在のところ店舗限定ではあるが、2021年2月19日の発表では「536店舗が対応」とのことだから、めちゃくちゃレアというわけではない。

そして、内容自体が珍しいわけでもない。と言うか、似たような朝食メニューがすでにある。朝弁はあくまで、以前からお店で食べられるメニューとほぼ同じものが持ち帰り仕様になっただけ。


もう少し詳しく言うと、現在 松屋の公式サイトで紹介されている朝弁のラインナップは『定番朝弁当(税込360円)』『ソーセージエッグ朝弁当(税込420円)』『さらっと牛皿朝弁当(税込330円)』『ふあとろあんかけ朝弁当(税込390円)』の4種類。

そして、松屋の店舗で食べられる朝メニューには『ふあとろ玉子のあんかけ朝ごはん(税込390円)』『ソーセージエッグ定食(税込420円)』『Wで選べる玉子かけごはん(税込290円)』などがあり、細かな違いはあるが内容はほぼほぼ同じと言っていいだろう。


ゆえに、お店で食べる時間がある人ならば、朝弁を利用するメリットがあまりない……と思うのは素人だ。朝弁は一見なんでもないサービスのように見えて、これがなかなかに画期的なのである。

まず、テイクアウトなのに味噌汁が付く点。いつも店内で食べる派の人にとっては「それのどこが珍しいんだ?」的な感じかもしれないが、松屋でテイクアウトしたら基本的に味噌汁が付かない。


どうしても味噌汁が欲しければ別途買うしかない……のだが、この朝弁は例外だ。まだ寒さの残る今の時期、これだけでも嬉しい人は多いことだろう。


・ランチ化できる

また、買ってしばらく置いておけばランチとして味わえる点も見逃せない。なにせ、弁当だから食べる時間をある程度選べる。当然ながら、昼でもいい。

ただし、松屋によると朝弁の賞味期限は2時間と大変短い。なので、焦って朝8時に購入したとしたら10時までに食べねばならず、学生のように「早弁」をする羽目になるぞ。


まぁ、早弁も逆に良いかもしれないが、朝弁をランチ化する予定なら11時前に購入することがオススメだ。そうすれば13時までの猶予があるので、余裕でお昼に楽しめる。つまり、コツとしては何が何でも職場を11時前に抜け出すことだろうか。

それから、先に『さらっと牛皿朝弁当』は330円(税込)と書いたが、ライスを「ミニ」にすれば300円(税込)でもオーダーできる。このあたりは価格と内容を見つつ、それぞれベストなものを選んで欲しい。もちろん、どれでも味噌汁つきの弁当だ。


そしてもし味噌汁にこだわらないならば、牛めしを普通にテイクアウトするのも手だろう。朝弁をランチ化するのは、あくまで味噌汁への愛が強い人向け


・朝弁が冷めたら温めて

ちなみに、朝弁の容器を電子レンジでそのまま温められるか気になって松屋に問い合わせたところ「レンチンしてOK」とのこと。したがって、冷めてしまっても温めればいいだけだからご安心を。

ただし、上の激安ランチをデートなどで活用したり、あるいはあなたの気になっている人に自慢気に話たら、相手の心は一気に冷めてしまう恐れがある。そうなった場合、温めるのは不可能かもしれないので、十分にお気をつけいただきたい。

参考リンク:松屋「朝弁」「朝弁対象店舗
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼この下にご飯があるよ!

▼これをランチに食べられるなんて……。ただし、くれぐれも賞味期限(2時間以内)にはご注意を!