突然だが「びっくりドンキー」のいちごミルクが大好きだ。底にたまった果肉を食べたくて、氷を別のグラスに移し替えて掘り進むほどである。

家で再現しようと牛乳にいちごジャムを入れたりもしてみたが、市販のジャムは溶けるというよりも分離する状態になり上手くいかない。店舗ではいちごミルク用に、生クリームを加えた牛乳まで用意しているというから敵わないのだ。

ところで、少し前から「サンクゼール・久世福商店」で大ヒットしている商品がある。「牛乳と混ぜる いちごミルクの素」である。「お1人様○個まで」の個数制限をしてもオンラインストアではたびたび欠品、実店舗では棚に並んだそばから売れていく。これはもしかして、期待できるのでは……?


・「牛乳と混ぜる いちごミルクの素」

「牛乳と混ぜる いちごミルクの素」は牛乳で3倍に希釈して、いちごミルクを作れるソースだ。そのまんまだな。290ml(税込754円)と470ml(税込970円)の2サイズ展開。

1月に後者の大容量サイズが登場したが、店舗では早々に品切れ。後日出直して購入した。470mlびん1本でおよそ9杯分を作れる。

果肉感を出したかったので生のいちごを用意し、そこにソースを注ぎ入れる。これだけで美味しそう!

質感はさらっとしていて、ほとんど水に近い。保存料・香料不使用で、いちご、砂糖、バニラビーンズペーストのみで作られているという。

そこに牛乳を投入。すると、まったくかき混ぜていないのに、ほんのりピンク色になった。この商品、とにかく溶けやすいのが特徴だ!

ジャムではこうはいかない。混ざることは混ざるのだが、単にジャムの素材がバラバラになっただけという感じで、しばらくすると底に沈殿してしまう。

飲んでみると優しい甘さ! よく溶けているから、牛乳との一体感がある。まろやかで飲みやすく、注意しないと飲み過ぎてしまいそう。

しかも、牛乳の量を加減すれば濃さを変えられるし、豆乳にしたりもできる。カップが話題になった某ドリンクのように、タピオカを入れてもいいかもしれない。家で作るならソース入れ放題、カップにだまされることもない!


・アレンジ例

もちろん混ぜるのは牛乳でなくてもいい。公式サイトでもアレンジ例を紹介している。たとえば牛乳の代わりに炭酸水を注ぐと……


色鮮やかないちごソーダになる! 後味すっきり、カクテルみたいな大人の味わい。


普通にいちごソースとして、ヨーグルトに入れてもよし。


紅茶に入れてストロベリーティーにしてもよし。このときも、カップの底がほとんど汚れないくらい溶け残りゼロ。


ジャムほどの粘度はないから、パンやビスケットには向かないだろう。おそらくポタポタとこぼれてしまう。けれど、皿の上で食べるワッフルやパンケーキならあり! 可能性無限大!!

ただし筆者の所感だと、もっともこの商品のポテンシャルを発揮できるのは、やっぱりいちごミルクだったと思う。ネーミングに偽りなし、とにかく牛乳に合う。ヨーグルトやパンケーキにつけるなら、ジャムやコンフィチュールでもいいからな。


・品薄だが入手は可能

筆者の訪問した店舗では、店頭に並ぶとすぐに完売する状態ではあるが、定期的に入荷はしているとのこと。何カ月も待つような状態ではないから、転売屋から買っちゃダメだぞ。

ちなみに、ソースの味だけでいくと「びっくりドンキー」と甲乙つけがたい! しかし普通の牛乳では、やはり「生クリーム感」は出ない。また、ドンキーのソースはおそらく果肉も一緒に煮込んでいるので、生のいちごでは再現できなかった。まだまだ秘訣がありそうだ。


参考リンク:久世福商店・サンクゼール公式オンラインショップ
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.