ファミリーマートのピザサンドに、2021年2月16日から『ピザサンド 大阪王将監修餃子味』が仲間入りを果たした。ファミリーマートのピザサンドといえば、『完熟トマトのマルゲリータ』や『Wチーズ&ラザニアソース』が定番というイメージ。

それらに比べて、今回の『餃子味』はかなり異色である。というか、なぜそこを攻めるのか? という気持ちになるのは私だけではないはず。ピザサンドの具になりそうな食材は他にたくさんあるのに、なにゆえに餃子? よほど相性が良いってことだろうか? と気になったので、買って食べてみた。


今回紹介する『ピザサンド 大阪王将監修餃子味』は期間限定の商品で、価格は税込270円。原材料表記を見る限り、ニラは使われているもののニンニクは不使用のようだ。ただし、レンチン前に開封すると “餃子のあの香り” がフワ〜っと広がる。


これは結構ニラが効いている系かな? と思いながら食べてみると、そうでもない。違いを確かめるために、大阪王将の「焼き餃子」と食べ比べてみたところ、やはりパンチ力では本物(?)の焼き餃子の方が強い


そして餡(あん)を見ると、焼き餃子よりピザサンドの方が水分量多め。おそらく、餡を包んでいるピザ部分とのマッチングを考えてのことだろう。味自体はしっかりと餃子を再現しながらも、餡が強く主張しすぎないように細かなチューンナップを施している。お見事だ。


そのためか、味の方は結構イケる。餃子的なものを軽〜く食べたい気分のときにピッタリ……だがしかし! 餃子味のピザサンドを食べれば食べるほど、私はこのように思わずにはいられなかった。



これ……



………



巨大な餃子やないか。


・一体何者なのか?

ファミリーマート(あるいは監修した大阪王将)からすれば、「ピザ的な生地に餃子の具をロールしたピザサンド」ということなのだろう。だが、私はこう言いたい。「小麦粉の生地に餃子の餡を包んでいたら、それはもう餃子や」と。

しかもだ。公式サイトに記載されている紹介文では、味を餃子に寄せていることをかなり強調している。以下にそのまま抜粋しよう。


「豚肉、キャベツ、ニラ等の具材を使用し、大阪王将の餃子の味を再現しました。まるで、本物の餃子のような具材感が特徴です」


——大阪王将の餃子の味を再現し、本物の餃子のような具材感が特徴……やっぱり餃子やないか。というか、もはやピザサンドというアイデンティティを捨てとるやないか

まぁそれを言い出すと、そもそもピザサンドとは何なのか? という点が気になるところであり、これはこれで複雑だ。早い話が、元々ややこしい土壌に餃子味という変わり種を植えたのだから、“何これ感” が強くなるのは当然かもしれない。


というわけで、『ピザサンド 大阪王将監修餃子味』が一体何者なのかは、それぞれ実際に食べて確かめてほしい。これはピザなのか、それともサンドイッチなのか、あるいは巨大餃子なのか? 私は巨大餃子に一票だ。

参考リンク:ファミリーマート「ピザサンド 大阪王将監修餃子味
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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▼『ピザサンド 大阪王将監修餃子味』は皮モチモチ系の巨大餃子である(断言)。

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